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堅山南風《大震災実写図巻》と 近代の画家 大観・玉堂・青邨・蓬春

堅山南風《大震災実写図巻》 上巻 
大地震 大正14(1925)年 
©Hisako Katayama 2023/JAA2300072
半蔵門ミュージアム蔵

堅山南風《大震災実写図巻》上巻
大紅蓮 大正14(1925)年
©Hisako Katayama 2023/JAA2300072
半蔵門ミュージアム蔵

堅山南風《大震災実写図巻》下巻 大悲乃力 大正14(1925)年
©Hisako Katayama 2023/JAA2300072
半蔵門ミュージアム蔵

横山大観《霊峰不二》
昭和14(1939)年
半蔵門ミュージアム蔵

細江英公《薔薇刑 作品32》
1961年 
©Eikoh Hosoe 
清里フォトアートミュージアム蔵

大正12(1923)年9月1日、関東を中心とした地域において大地震が発生し、それによる関東大震災と呼ばれる災害が起きました。死者や行方不明者は10万人以上にのぼり、建物や交通などの被害も甚大でした。2023年の本年は、それから100年にあたります。

美術界も多大な影響を受け、東京や近郊に住んでいた画家の多くの作品も灰燼に帰してしまったのです。その一方で、震災の惨状を描いた画家もいました。彼らの代表的な作品として鹿子木孟郎(1874~1941)《大正十二年九月一日》、西村五雲(1877~1938)《関東大震災絵巻》、平塚運一(1895~1997)《東京震災跡風景》シリーズなどが知られていますが、今回展示する堅山南風(1887~1980)の《大震災実写図巻》も、そのひとつです。

巣鴨の自宅で被災した南風は、浅草や上野に出向いて、被害状況や復興に至る様子を描き留め、のちに31枚の絵を3巻に仕立てました。当時の人々の苦悩・悲哀や助け合いの様相が伝わってきます。序文に「かかる非常の時に吾等を慰め且つ精神上の苦痛より救玉ふは大慈悲の観世音菩薩である」と述べ、巻末に観音菩薩を描いて終えています。

Event Information

展覧会名
堅山南風《大震災実写図巻》と 近代の画家 大観・玉堂・青邨・蓬春
開催期間
2023年7月19日~11月5日
開館時間
10:00~17:30
(最終入館時間 17:00)
休館日
月曜日, 火曜日
入館料

無料

公式サイト
https://www.hanzomonmuseum.jp
お問い合わせ

03-3263-1752

Venue Information