終了

四百年遠忌記念特別展

大名茶人 織田有楽斎

狩野山楽筆 蓮鷺図襖(部分) 正伝永源院蔵
【全図は、4月22日~5月21日展示】

古澗慈稽賛・狩野山楽筆 織田有楽斎像 正伝永源院蔵
【4月22日~5月21日展示】

大井戸茶碗 有楽井戸
東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives

長谷川等伯 旧正伝院書院障壁画のうち山水図(部分)
名古屋鉄道株式会社蔵

有楽斎(うらくさい)こと織田長益(ながます)は天文16年(1547)、織田信秀の子、信長の弟として生まれました。信長、秀吉、家康のもと、武将として活躍し、晩年には京都・建仁寺の塔頭である正伝院(しょうでんいん)を再興、隠棲します。正伝院内に建てた茶室「如庵」は国宝に指定され、各地に如庵の写しが建てられました。近代化の中で寺名を改めつつ、正伝永源院には現在も有楽斎ゆかりの文化財が数多く伝来しています。

文化人・有楽斎として名高い一方、武士・長益には悲観的なイメージが付きまといます。天正10年(1582)本能寺の変では、二条御所に籠る自らが付き従う信忠(信長長男)の切腹後、二条御所を脱出します。このため、京の人々には「切腹をすすめておいて、逃げた男」と揶揄されました。さらにその後、信雄(信長次男)に仕え、家康と秀吉の講和を調整するなど存在感を示したものの、信雄が改易されると今度は秀吉の御伽衆(おとぎしゅう)に加わります。関ヶ原の戦いでは東軍として参戦、戦後も豊臣家に仕えましたが、大坂夏の陣の前には家康の許可を得て主人から離れました。

織田、豊臣、徳川の3天下人に仕えて時流を乗り切り、75歳までの長い人生を「有楽斎」として京に隠棲した彼の心中には、どのような思いがあったのでしょうか。戦乱を生き延びた彼の美意識は現代の茶道に息づき、規範とされています。

有楽斎の四百年遠忌にあたり、正伝永源院に伝わる文化財を再度調査しました。ここで得られた知見をもとに、織田有楽斎という人物を今一度捉え直す展覧会です。

※会期中一部展示替えを行います

Event Information

展覧会名
四百年遠忌記念特別展
大名茶人 織田有楽斎
開催期間
2023年4月22日~6月25日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
(金曜日~19:30)
※入場は閉室30分前まで
休館日
月曜日
入館料

一般 1,600円、大高生 1,000円、中小生 500円
※未就学児は無料(ただし、要保護者同伴)。
※学生料金で入場の際には学生証をご提示ください。
※障がい者手帳などをご提示の方と付き添い1名までは無料。
※上記料金で2階総合展示と3階フィルムシアターもご覧いただけます(ただし催事により有料の場合があります)。

公式サイト
https://www.bunpaku.or.jp/
お問い合わせ

075-222-0888

Venue Information

会場
京都文化博物館
主催
京都府、京都文化博物館、正伝永源院、読売新聞社
巡回情報

会場:サントリー美術館

会期:2024年1月31日~3月24日