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内藤コレクション 写本
— いとも優雅なる中世の小宇宙
印刷技術のなかった中世ヨーロッパにおいて、写本は人々の信仰を支え、知の伝達を担う主要な媒体でした。羊や子牛などの動物の皮を薄く加工して作った紙に人の手でテキストを筆写し、膨大な時間と労力をかけて制作される写本は、ときに非常な贅沢品となりました。なかには、華やかな彩飾が施され、一級の美術作品へと昇華を遂げている例もしばしば見られます。
国立西洋美術館では2015年度に、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏より写本零葉(零葉:本から切り離された一枚一枚の紙葉)を中心とするコレクションを一括でご寄贈いただきました。その後も2020年にかけて、内藤氏ご友人の⾧沼昭夫氏からも支援を賜りつつ、新たに26点を所蔵品に加えています。
同館は、2019-20年度に三期にわたり開催した小企画展で、内藤コレクションを紹介してきました。しかし、コロナ禍のさなかでもあったため、それらは小規模なものにとどまったと言わざるを得ません。
こうした事情をふまえて、改めて内藤コレクションの作品の大多数を一堂に展示し、紹介する本展が企画されました。国立西洋美術館では初の大規模な写本展となります。
本展は、内藤コレクションを中心に、国内の大学図書館の所蔵品も若干数加えた約150点より構成され、聖書や詩編集、時祷書、聖歌集など中世に広く普及した写本の役割や装飾の特徴を見ていきます。
Event Information
- 展覧会名
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内藤コレクション 写本
— いとも優雅なる中世の小宇宙
- 開催期間
- 2024年6月11日~8月25日 終了しました
- 開館時間
-
09:30~17:30
(金・土曜日は 20:00 まで)
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
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月曜日 (ただし、7月15日、8月12日、8月13日は開館)、7月16日
※開館時間・休館日の最新情報は国立西洋美術館公式サイトトップページ「お知らせ」をご確認ください
- 入館料
一般1,700円、大学生1,300円、高校生1,000円
※中学生以下、心身に障害のある方及び付添者1名は無料。入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳をご提示ください。
※国立美術館キャンパスメンバーズ加盟校の学生・教職員は本展を学生1,100円、教職員1,500円でご覧いただけます。学生証または教職員証をご提示のうえ、国立西洋美術館券売窓口にてお求めください。
※観覧当日に限り本展の観覧券で常設展もご覧いただけます。
※8月3日(土)は「おしゃべりOK『にぎやかサタデー』」を開催し、常設展・企画展ともに無料観覧日となります。オンラインチケットは販売中
※詳細は公式サイトをご確認ください。
- お問い合わせ
Venue Information
- 主催
- 国立西洋美術館、朝日新聞社
- 同時開催
小企画展
「西洋版画を視る―リトグラフ:石版からひろがるイメージ」
会期:2024年6月11日〜9月1日
会場:新館 版画素描展示室
- 関連プログラム
■講演会(事前申込制)
①「書物の中の小宇宙-文字と彩飾の饗宴」
講師:駒田亜紀子(実践女子大学美学美術史学科教授)
日時:6月23日(日)14:00〜15:30
②「西洋中世写本の生産、流通、蒐集」
講師:松田隆美(慶応義塾大学名誉教授)
日時:7月6日(土)16:00〜17:30
■トークコンサート(事前申込制)
「写本から読み解くいにしえの響き」
出演:アンサンブル・サリクス、櫻井元希(歌手・指揮者)
日時:
①7月19日(金)18:00〜19:30
②7月20日(土)14:00〜15:30
■スライドトーク(申込不要/当日先着順)
解説:中田明日佳(本展担当/国立西洋美術館主任研究員)
日時:
①6月14日(金)18:00〜18:30
②8月16日(金)18:00〜18:30各プログラムの詳細・申込は公式サイトをご確認ください。
- その他イベント
■おしゃべりOK「にぎやかサタデー」
会話しながら作品の鑑賞が可能。どなたでも気軽にそれぞれの鑑賞スタイルで美術館を楽しめる、常設展・企画展が観覧料無料となる1日です。
開催日:8月3日(土)
時間:9:30〜20:00 ※入館は閉館の30分前まで
常設展、企画展「内藤コレクション写本ーいとも優雅なる中世の小宇宙」ともに無料
※通常の開館日も周りのお客様のご迷惑にならない範囲で会話をお楽しみください。
※詳細は公式サイトをご確認ください。