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角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.02 髙山辰雄―手のひらに花を―
大分県に生まれた日本画家・髙山辰雄(1912-2007)は、伝統的な日本画の技法を用いて作品を制作。日展を中心に活躍し、東山魁夷、杉山寧とともに「日展三山」と称され、戦後の日本画壇の最高峰として高い評価を受けています。
角川武蔵野ミュージアムでは多くの髙山作品を収蔵しており、研究と公開のために昨年から展示を開始しています。第一弾として開催した「角川武蔵野ミュージアムコレクション展 髙山辰雄―15㎝×15㎝の宇宙―」では、髙山の代表作品や『文藝春秋』の表紙絵156枚を展示しましたが、第二弾となる本展では、展示会場が書籍をテーマとした“エディットタウン”の中にあるという特性を踏まえ、小説『源氏物語』の装幀がもととなったリトグラフや、文芸雑誌『新潮』の表紙絵原画など、書籍に関連する髙山作品を紹介します。
また、髙山の代表作として知られる《牡丹(籠に)》を展示。執拗に描かれた花びらから実際に手に触れたような質感が伝わってくる作品で、髙山が娘に送った初めてのプレゼントとしても知られています。
――僕はなにか自分がものを思う時に、何かをこの掌の中へ持っているような気がするんです。そうしていると思っていることと物を持っていることが重なってくるような気がして、多分「思い」っていうものを掌の中に持っているんですね。
髙山辰雄(『髙山辰雄展図録』資生堂アートハウス、2007年)
髙山の「手のひら」には、花はもちろん多くの思いが乗せられました。会場を訪れ、髙山からの贈りものを手のひらに受けて、そこに込められた何かを感じ取ってください。
Event Information
- 展覧会名
- 角川武蔵野ミュージアムコレクション展vol.02 髙山辰雄―手のひらに花を―
- 開催期間
- 2024年5月18日~7月7日 終了しました
- 開館時間
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10:00~18:00
(最終入館は17:30)
- 休館日
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火曜日 (火曜日が祝日の場合は開館)
- 入館料
一般(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円/小学生:1,000円/未就学児:無料
※本展覧会の他、当館のスタンダードエリア(常設展エリア)をご覧いただけます。
※展示替えなどにより、日程によっては一部エリアに入場できない場合がございます。
※「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細は公式サイトでご確認ください。
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Venue Information
- 主催
- 角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)