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尾角典子 #拡散

「尾角典子 #拡散」メインビジュアル

参考図版 《その長い月のない追跡 / That Long Moonless Chase》2023年

参考図版 《その長い月のない追跡 / That Long Moonless Chase》

参考図版 《規則的な不規則 / Regular Irregularity》2021年

尾角典子 撮影:Mari Uruta

目[mé]《space》2020年
撮影:小山田邦哉

十和田市現代美術館のサテライト会場spaceで、尾角典子の個展を開催します。

ロンドンと京都を拠点に活動する尾角は、世界を構成する法則や超越的な力に関心をもち、哲学、宗教学、量子力学、情報熱力学などの理論体系に、神話、伝説、オカルトといった民間伝承の物語や思想を織り交ぜ、コラージュ、アニメーション、VRやAIといった現代のテクノロジーを複合的に用いて制作している作家です。

本展では、人型にくり抜かれたパネル、マイク、2台のモニターとそれに接続された画像生成AIなどを用いたインスタレーションが展示されます。鑑賞者は、自分の名前をマイクでAIにインプットすることで、モニターに表示されている「space」を変化させることができ、その結果をインスタグラムで拡散することを促されます。

この作品は、小説家ウィリアム・バロウズの「Language is a virus from outer space(言語は外部から来たウイルス)」という一節に着想を得て制作されています。外部から来た鑑賞者が入力した固有の名前によってモニターの「space」が変化することは、固有の遺伝子を持ったウイルスが宿主に侵入し、自らが作った新たな細胞を放出することに見立てられているのみならず、言語が人間のコントロールを超えて影響力を持つことと重ね合わされています。

ウイルスの生態に着目し、人間に影響を与える言語やデジタル情報技術との類似性を見出すことで、尾角の得意とする領域横断的な視点が提示されます。

【サテライト会場space】
十和田市現代美術館では2022年度より、アーティスト目[mé]による空き家を展示室へと改装した作品「space」を、美術館のサテライト会場として運営しています。

ホワイトキューブの展示室が突如まちなかの建物の2階部分に出現したかのような「space」を拠点に、若手アーティストによる実験的な表現を紹介しています。

住所:青森県十和田市西三番町18-20

来場に関するお願いと注意事項
近隣のご迷惑となる行為はお控えください。
・会場以外への私有地への侵入
・路上駐車
・騒音を立てないようご配慮ください(大声、音楽など)
・隣地や敷地内へゴミのポイ捨て
・プライバシー保護の為、撮影の際はspace以外が映らないようご配慮ください

Event Information

展覧会名
尾角典子 #拡散
開催期間
2024年7月6日~9月8日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
休館日
月曜日 (祝日の場合はその翌日)

※十和田市現代美術館の休館日に準じます。
入館料

無料

公式サイト
https://towadaartcenter.com/
お問い合わせ

0176-20-1127