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企画展「夏と秋の美学 -鈴木其一と伊年印の優品とともに-」

「夏と秋の美学」ポスター画像

夏秋草図屏風 伊年印 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

重要文化財 夏秋渓流図屏風 鈴木其一筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

夏草図屏風 尾形光琳筆 日本・江戸朝時代 18世紀 根津美術館蔵

舟遊・紅葉狩図 住吉広定筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

『古今和歌集』において、四季のうち春と秋の歌が、夏と冬の歌を数で大きく上回ることにも示されるように、日本では古来、春と秋が好まれました。穏やかな気候もさることながら、四季のサイクルのなかで、生命の息吹あるいはその逆の衰微をしみじみと感じさせるのが、この二つの季節が愛される大きな理由です。
春と秋に対する偏愛は、季節が離れた桜と紅葉を取り合わせる作品をはじめ、美術の世界でも見出されます。

そうした伝統を受け継ぎながら、江戸時代の美術には、春ではなく夏と秋の組み合わせも目立ってきます。
江戸琳派の異才・鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」はなかでも印象的な作例ですが、そのルーツは、琳派の祖である俵屋宗達が主宰した工房のトレードマークである「伊年」印が捺された「夏秋草図屏風」に遡ります。
その背景に、夏の風情を好ましく思う感性があったのは間違いありません。また、旺盛な夏と衰えゆく秋を連続して描くことは、季節の推移をくっきりと切り取るのにも寄与したはずです。

本展は、鈴木其一と宗達工房の優品を中心に据えつつ、美術作品によって初夏から晩秋まで移ろう季節の情趣をお楽しみいただきながら、そこにうかがわれる美意識の諸相に迫るものです。

Event Information

展覧会名
企画展「夏と秋の美学 -鈴木其一と伊年印の優品とともに-」
開催期間
2024年9月14日~10月20日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
(入館は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日 ※ただし、9月16日、23日、10月14日は開館、それぞれ翌火曜日休館
入館料

【オンライン日時指定予約】
一般 1300円(1100円) 学生 1000円(800円)
・( )内は障害者手帳提示者及び同伴者1名の料金。中学生以下は無料。
・当日券(一般1400円、学生1100円)も販売しております。
(ご予約の方を優先してご案内いたします。当日券の方はお待ちいただくことがあります。混雑状況によっては当日券を販売しないことがあります。)
・2024年9月10日より根津美術館ホームページで予約を受け付けます。
・ご予約は1グループ10名までとさせていただきます。

公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/
お問い合わせ

03-3400-2536

Venue Information