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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
エモーション・クロッシング展/SusHi Tech Square
こんにちは!美術館巡りが趣味のかおりです。
今回は体験して楽しめる!エモーション・クロッシング展に行ってきました!
場所は、JR「有楽町駅」からほど近い、SusHi Tech Square。
会場には、クリエイティブとテクノロジーで感情を揺り動かされる4つの展示作品があります。
どれも自分が体験していくものばかり!さまざまな作品を通して五感をフル活用していくことで、会場に入るときと出るときで、気持ちと足取りが変わっていることに気づくはずです。
それではいってみましょー!
会場には5つのブースがあります。
その中にはクリエイターの展示体験が4つと、そして展示を体験してみた感想をアウトプットするインスタレーションがあります。
まずはクリエイターの展示体験から。
会場に入ってすぐのところに、4つの展示が並んでいます。
特に順路が決められているわけではないので、気になるところから体験していきましょう!
まず目を奪われたのがこちら。
私は最初いきなり近づきすぎてしまい、「すごく見覚えのある”取扱注意”だな?」とだけ思いました。
そこで引いて見てみると、なんと宅配便で配送される段ボール箱ではありませんか!
この中には何があるのかと、そそくさと入り口に向かいます。
中に入ってみると、そこにはサウナの光景が広がっていました!そして、それ以上にインパクトのある、見慣れた泣き笑いの絵文字。
この泣き笑いの絵文字「😂」は、2021年に最も多く使用された絵文字なのだそうです。
この作品を制作したアーティストである松田将英さんは、この現代社会を象徴する絵文字を使って「The Laughing Man」シリーズに取り組んでおり、本作はその最新版「常温サウナβ Laughter Meditation」です。
泣く/笑うという対照的な感情がひとつに込められた絵文字。
それが世界でもっとも多く使われているという事実は、常に矛盾を抱える複雑な世界を象徴するかのようです。
ちなみに、サウナの椅子には靴を脱いであがって座ることができます。
実際に椅子に座ってぼんやりとこの大きな立体的な見慣れた泣き笑いのオブジェをじっと見つめていると、泣き笑いについて思考が広がります。
私もよく使うなあ、泣き笑いの絵文字。
面白くて涙がでそうなとき。
どう反応したらいいかわからないとき。
すごく落ち込んでるけど、強がって笑っていたいとき。
世界の多くの人も、そんな言葉にできない想いをのせて、ポチッとこの絵文字を使っているのだろうか。
段ボールで閉鎖された空間で、そんな壮大なことを妄想していると、ふわっと心が軽くなったような気がしました。
次にふわふわと誘われて行ったのは、香りとマスクのフォトブースです。
このブースにはマスクが2種類あり、マスクをつけて写真を撮ることができます。
こちらのマスクを手がけたのは、Official髭男dism ツアーグッズのモンスターたちのデザインなども手がけた、特殊メイクアーティストの快歩さん。
マスクとその背景となる森の世界観を作られました。
どこか奇妙で独特な魅力をもつ森と動物のマスク。
つい、この世界観に惹かれ、マスクがあるという気安さや安心感もあり、私も写真をとってもらいました。
うっそうと茂る森、毒々しい色のきのこ、蝶や虫、花々。濃い熱帯雨林の草の香りがただよってきそうです。
・・・そう、ただよってくるのです!
このブースを単にフォトスポットと思うなかれ。奇妙な空想の森の香りもある空間なのです!
この香りはJapan Global Association株式会社によるもの。こちらのチームには調香師の資格を持つ方がいるのだとか。
森の手前には軽い下生えの草の香り、奥に進むと切り株からは木の香りが、きのこからはほんのりと甘い香りがするなど、複雑で濃密な森の香りに変化します。
さらに、立っているとき、座っているとき、しゃがんで上を見上げているときなど、顔の位置や姿勢によっても感じる香りは変わってきます。
ぜひ、いろんな場所で、体勢で、香りをかいでみてください。
香りは、心を落ち着かせながら、かつ、少しポジティブな気持ちになれるように調香されているそうです。
複雑な香りの中でマスクをしていろんなポーズで写真を撮る。その過程でどんな気持ちになるか、自分の気分の変化を感じてみてはいかがでしょうか。
こちらの作品は、展示期間によって内容が変わります。ぜひ両方体験してみてください!
・Strange Deep Forest(展示期間 10/12〜10/27)
・Strange Deep Sea(展示期間 11/1〜12/25)
続く展示は「スシテック刑事(デカ)」。
最近のゲームではよく見かけるようになったAR機能。現実世界にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術ですが、私自身、数回使ってみて、そっとオフにしてしまう機能です・・・。
それに対し、この「スシテック刑事(デカ)」は、ARが主役の推理ゲーム。実際に会場にある証拠品に、スマホをかざしながら五感を使い、捜査を進めていきます。
本作品のクリエイター、AR三兄弟のうちの一人にやり方を教えていただきながら(黄色い安全帽と白衣がかわいい)ゲームを進めます。
会場にある証拠品にスマホをかざし、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感を選んで調べていきます。
ARなのに「み、味覚?!」とドキドキしたのはひみつ。
動揺しているうちに制限時間が過ぎてしまいました。残念!もう1回やりたい!
時間制限のあるなか捜査を進めていくのは、なかなかスリリングでドキドキしました!推理の経過も楽しかったので、ぜひチャレンジしてみてください!
最後はこちら、YUKARIさんによる『Emotions Unveiled(解放された感情)』です。
モニターの前に立って喜怒哀楽の表情を作ると、その表情が読み取られ、3DCGのオブジェクトが顔のまわりに出てくるのです!
喜びは「テンアゲ」、怒りは「ガチギレ」、哀しみは「メン落ち」、楽しさは「ノリノリ」として表現されます。
上の写真にでてきているのは「ノリノリ」のオブジェクト。
いちばんよくでるのはこの「ノリノリ」だそうです。私もずっと「ノリノリ」が出続けました。
よく出る表情やでにくい表情は、人によっても違っていて、その場にいた人と「私、メン落ちがよく出るんです」「私はまだメン落ち1回もでてないです!」などと話すのもたのしかったです。
友達や家族と一緒に行ってやってみるのも楽しいと思います!
そして、意外と「ノリノリ」以外の表情を出すのが難しい!
普段あまり表情をだせてないからかなと思いました。
4つの表情をコンプリートしたくて、表情を変えながらトライするのもたのしい!
久しぶりにこんなに表情筋を使いました(笑)
いろんなオブジェクトを出すコツは、眉を動かすことのようです。ぜひブースでやってみてください!
ひととおりブースで遊んでみたら、感想をシェアしてみましょう。
最後にあるこちらのブースには、展示を体験してみた感想をアウトプットするインスタレーションがあります。
アウトプット方法は、なんと「色」と「感情」!
作品を体験するときに、「今自分はどんな感情を抱いているかな?どんな色のイメージを持ったかな?」と考えながら、会場のタブレットやご自身のスマホを使って回答します。
それぞれの展示体験を「色」で回答し、展示全体を通してうまれた「感情」を回答します。そうすると、あなたの回答が画像として表示されるのです。
展示会が終わる頃には、モニターにはどんな画像が表示されているのでしょうか。たのしみです!
どの作品も自分が体験していけるものになっているので、少しづつ作品を楽しんでいるうちに、どんどんのめり込んでいきました。
家族や友達と一緒に行くと、感想を言い合いながら楽しめそうです。
もちろん一人でも!会場には作品の鑑賞を会話しながらサポートする、アートコミュニケーターが常駐していて、予約不要の「鑑賞ツアー」も毎日開催されています。
ワークショップも多数開催されているので、ぜひ公式サイトもチェックしてみてくださいね。
そしてそのなかで、少し、自分の感情に目を向ける意識を持ってみると、新しい発見があると思います。
お買い物ついでに、友人や家族といっしょに、気軽に足を運んで楽しんでみませんか?
それでは愉しいアートライフを!