これから開催

演劇は戦争体験を語り得るのか

——戦後80 年の日本の演劇から——

河盛成夫衣裳デザイン画 小⼭祐士『日本の幽霊』第二次訪中新劇団公演(1965年)

知念正真『人類館』演劇集団「創造」公演写真(1978年) 出演:崎浜茂・北島角子・内間安男

堀尾幸男舞台美術模型 作・演出:野田秀樹『パンドラの鐘』NODA・MAP第7回公演(1999年)
写真:稲口俊太
提供:「堀尾幸男 舞台美術の記憶」事務局

川上音二郎『川上音二郎戦地見聞日記』「名古屋清水町小島邸之場」役者絵(1894年)

作:兼島拓也・演出:田中麻衣子、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』公演ポスター(2022年)
宣伝イラスト:岡田みそ 宣伝美術:吉岡秀典

2025年、第二次世界大戦終結から80年という節目の年を私たちは迎えます。文学や映画などと同様に、演劇というジャンルにおいても原爆や沖縄戦などを扱った作品は過去80年の間に数多く生み出されてきました。演劇はその特性上、戦争の悲惨な光景を必ずしも映画のような写実性や小説のような詳細さを伴って描き出すことはできません。劇作家たちはその分、舞台美術による暗示の効果や、登場人物の台詞がそのまま観客席にいる人びとへの鋭い問いかけにもなるという強みを活かすことで、演劇ならではの戦争の語り方を模索してきました。

本展では、公演ポスターや戯曲原稿、舞台美術模型、そして公演映像などの資料を作品説明とともに展示し、日本の演劇作品において第二次世界大戦の経験がどのように語られ、表象されてきたのかを紐解きます。

Event Information

展覧会名
演劇は戦争体験を語り得るのか
——戦後80 年の日本の演劇から——
開催期間
2025年5月12日~8月3日
開館時間
10:00~17:00
(火・金曜日は19:00まで)
入館料

無料

公式サイト
https://enpaku.w.waseda.jp/
お問い合わせ

03-5286-1829

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Venue Information

会場
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
主催
早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
助成

公益財団法人 花王芸術・科学財団