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特別展 金沢文庫本

―流離(さすら)う本の物語―

750年ほど前、鎌倉幕府の執権北条氏の一族である北条実時は、和漢の貴重な典籍を国内外から積極的に蒐集し、それらを収めるために、「金沢文庫」と呼ばれる文庫(ふみくら)を創設しました。この文庫に収められた蔵書群は、のちに“金沢文庫本”と呼ばれるようになります。鎌倉幕府の滅亡とともに金沢北条氏も運命を共にしますが、その後「金沢文庫」は金沢北条氏の菩提寺である称名寺の管轄下に置かれ、同寺の遺産とともに、現代に至るまで守り伝えられていきます。

室町時代以降、“金沢文庫本”は、貴重であるがゆえに多くの権力者より求められ、散逸の危機に直面することとなります。 “金沢文庫本”に強い関心を寄せ、積極的に蒐集した人物に徳川家康がいます。家康が蒐集した“金沢文庫本”を含む優れた古典籍は、後に尾張初代藩主となる息子義直へ「駿河御譲本」として受け継がれ、その多くは現在、名古屋市蓬左文庫に納められています。

本展はこのような経緯のもと、日本が世界に誇る古典籍“金沢文庫本”を守り伝えてきた両館が連携して、蔵書を守り伝える営為とその歴史的意義を紹介するものです。金沢文庫には蓬左文庫に伝わる重要文化財の金沢文庫本5件が、すべて里帰りします。

Event Information

展覧会名
特別展 金沢文庫本
―流離(さすら)う本の物語―
開催期間
2025年11月14日~2026年1月18日
開館時間
09:00~16:30
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
(ただし11月24日(月曜日・祝日)・1月12日(月曜日・祝日)は開館)、11月25日(火曜日)、12月28日(日曜日)~令和8年1月5日(月曜日)、1月13日(火曜日)
入館料

一般800円(700円)、20歳未満・学生600円(500円)、65歳以上200円(100円)・高校生100円
中学生以下、障がい者の方は無料 ※( )内は20名以上の団体料金

公式サイト
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/index.html
お問い合わせ

045-701-9069

Venue Information

会場
神奈川県立金沢文庫
主催
神奈川県立金沢文庫 名古屋市蓬左文庫