終了

名作展

コンストラクション 龍子作品の構築性をめぐって

川端龍子《香炉峰》1939年
大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《使徒所行讃》1926年
大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《龍安泉石》1924年
大田区立龍子記念館蔵

川端龍子《海洋を制するもの》1936年
大田区立龍子記念館蔵

龍子記念館は、日本画家・川端龍子(かわばたりゅうし、1885-1966)が自身の喜寿と文化勲章受章を記念して昭和38(1963)年に開館した美術館で、令和5(2023)年には開館60周年を迎えます。龍子の画業をたどっていくと、「会場藝術」を主張し始めた昭和初期から、すでに近代的大建造物で展示するための大画面作品の必要性を訴えていたことから、晩年における記念館の建造は、まさに龍子芸術の殿堂となるために造られたと言っても過言ではありません。
そのため、建造物との親和性を追求した龍子の作品は、モチーフの象徴性、意味の重層性、そして、大画面の空間性から、「真に独創的であるのは、構築性があるがゆえである」とさえ評されています。コンストラクション(構築性)と題した本展は、龍子の作品の中にある堅牢な構築性に着目し、大正15(1926)年から昭和3(1928)年に三連作によって役行者の物語を紡ぎ出そうとした《使徒所行讃》、《一天護持》、《神変大菩薩》、近代的なモチーフを果敢に日本画で表現しようとした《海洋を制するもの》(1936)、《香炉峰》(1939)、《日々日蝕》(1958)、さらには、自身でデザインした別荘の垣根《龍子垣》(1961)等の建造物を描いた作品を通じて、龍子作品における「構築性」を再考します。

Event Information

展覧会名
名作展
コンストラクション 龍子作品の構築性をめぐって
開催期間
2022年10月22日~2023年1月15日 終了しました
開館時間
09:00~16:30
(入館は16:00まで)
休館日
月曜日 (1月9日(月・祝)は開館し1月10日(火)に休館)
年末年始(12月29日(木)~1月3日(火))
入館料

大人(16歳以上):200円  小中学生(6歳以上):100円
※65歳以上(要証明)、未就学児及び障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料

公式サイト
https://www.ota-bunka.or.jp/facilities/ryushi
お問い合わせ

050-5541-8600

Venue Information