終了

雰囲気のかたち

―見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの

横山大観《菜の花歌意》1900年、絹本彩色、個人蔵

若林奮《雰囲気》1980-2000年
紙・木・インク・ジェッソ・布・バラ・ハハコグサ
WAKABAYASHI SUTUDIO蔵、撮影:山本糾

菱田春草《羅浮仙》1901年
絹本彩色、長野県立美術館蔵(前期展示)

中谷芙二子
《霧の森(国営昭和記念公園・こどもの森、東京)》1992年
映像展示、作家蔵、写真撮影:小川重雄

小川芋銭《寒根生意》1924年、絹本彩色、個人蔵

春のうららかさや早朝の清々しさ。あるいはくつろいだ空間や何かが起こりそうな気配…。私たちのまわりには、姿形はなくてもその場や空間を色づけ、感情や行動に大きく作用する雰囲気と言えるものがあります。それらは時に、空気や佇まい、生気やオーラ、ムードなどと呼ばれることもあるでしょう。そうした、曖昧でうつろい、時に存在さえ示せないものを、美術家たちはどのように描き、写し、形づくっているのでしょうか。

本展では、はっきりと見えないもの、刻々と変わる不定形なものなどを表現した作品を、国内の近現代の絵画や彫刻、ドローイング、映像、写真などで紹介します。美術家たちは感覚を研ぎ澄ませ、流れる大気、周辺の空間や時間、その関係やあり方をとらえようとします。その場を満たす光や粒子、輪郭、あるいは筆致や素材の吟味によって、さらには言葉へつながることによって、物質を超えた存在に形を与えています。

私たちは昨今、ウイルスや情報など、時代をも動かす目には見えないものをより意識するようになりました。そのような中で改めて、私たちのまわりにあって空間を染め、ある力や豊かさが存在する場を、つかみ、作ろうとする美術家たちの表現に触れてみたいと思います。

会期中、一部展示替えがあります。
前期:11月15日~12月11日
後期:12月13日~1月15日

Event Information

展覧会名
雰囲気のかたち
―見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの
開催期間
2022年11月15日~2023年1月15日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
金曜日・土曜日のみ~20:00
※入場は閉館30分前まで
休館日
月曜日 (ただし1月9日は開館)
年末年始:12月27日~1月4日, 1月10日
入館料

一般 830(660)円、大高生 520(410)円、中小生 200(160)円

※( )内は20名以上の団体料金

公式サイト
https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/
お問い合わせ

048-827-3215

Venue Information

会場
うらわ美術館
主催
うらわ美術館、東京新聞