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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬/台東区立朝倉彫塑館
「ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」展示風景
朝倉文夫没後60年にあたる2024年。台東区立朝倉彫塑館にて、「ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」が開催中です。
1964年は、朝倉文夫(1883~1964)の彫刻家としての活動60年を迎える年であり、オリンピック開催の年でもありました。
そんな中、朝倉は自身の猫作品を集合させた「猫百態展」を企画していました。しかし、朝倉はその年の4月18日に81歳で生涯を閉じ、「猫百態展」の実現には至りませんでした。
2024年は、朝倉の没後60年にあたります。これを記念して、朝倉が最後に夢見た猫作品の大集合がついに実現!
「ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」展示風景
猫作品のほか犬作品も展示されます。猫や犬を愛した朝倉が生み出した彫刻作品を堪能することができますよ。
朝倉が生み出した猫のリアルさは、猫好きの方なら驚くはず。
朝倉文夫《吊された猫》1909年 ブロンズ 台東区立朝倉彫塑館蔵
《吊された猫》は、猫作品の中でも記録に残る最初の作品です。
猫の首をつまむ腕と、持ち上げられた猫がリアルにとらえられています。
朝倉文夫《眈々》1952年 ブロンズ 台東区立朝倉彫塑館蔵
獲物を見つけて捕らえるチャンスが来るまでじっと待つ猫。背の丸め具合、しっぽの動きからは、すみずみまで猫を観察し尽くしたことが見てとれます。
作品の先にはどんな獲物が・・・?正解は、是非展示で確認してみてください。
朝倉文夫《親子猫》1935年 ブロンズ 台東区立朝倉彫塑館
親猫とくっついて気持ちよさそうに眠る子猫たちがかわいらしい《親子猫》。
肉球も細かく描写されていて、愛らしさがたまらない!子猫が何匹寝ているか、ぐるりと観察してみてください。
猫だけでなく、犬もいるのがこの展覧会の面白いところです。
朝倉文夫《立ちたるスター》1919年 ブロンズ 台東区立朝倉彫塑館蔵
《立ちたるスター》のモデルは、警察犬のスター号です。凛々しく立つ姿、警察官からの命令を待っているのでしょうか。
一時期19匹の猫と住んでおり、「猫博士」と呼ばれた朝倉ですが、犬のことも愛していました。日常に猫と犬がいるのが、朝倉にとって当たり前のことだったようです。
朝倉彫塑館は、朝倉のアトリエと住居だった建物で、朝倉が自ら設計したのだとか。細部にいたるまでさまざな工夫がされています。
建物は3階建て。1階の「中庭」は、庭いっぱいの池に、さまざまな角度から生える木々が美しいんです。
3階の「朝陽の間」にある、さわれるブロンズ作品にも注目!
さわってみると、しなやかな猫の身体を感じることができますよ。
朝倉がこだわった住居の中で開催される展覧会だからこそ、動物たちも生き生きしているように見えてきます。
「ワンダフル猫ライフ 朝倉文夫と猫、ときどき犬」は12月24日までの開催です。この機会をお見逃しなく。
朝倉文夫《原題不明(眠る)》制作年不詳 台東区立朝倉彫塑館蔵
こんな風に座布団で寝ている猫も。本物の猫が寝ているようです