PROMOTION
イマーシブ空間でミュシャの美しい世界に入り込む。ホリデーシーズンにおすすめの展覧会【渋谷ヒカリエ】
2024年12月17日
特別展「海を渡るテディベア展~タイタニック ベア オセロの物語」/神戸海洋博物館
港の発展と神戸港の関わりを伝え、未来の人材育成へとつなげる施設として、2020年にリニューアルオープンした神戸海洋博物館。
同館では、世界各国で活躍した船の模型や、神戸港の歴史、海や港の仕事を学ぶことができます。
さらに、2025年1月13日まで、特別展「海を渡るテディベア展〜タイタニック ベア オセロの物語」が開催中です。
神戸海洋博物館2階で開催中の特別展「海を渡るテディベア展」。
一番の見どころは、2023年にテディベア史上、最高金額で落札された特別なテディベア「タイタニック ベア オセロ」です。本展が西日本初公開の展示となります。
「タイタニックベア」とは、1912年に発生したタイタニック号沈没事故追悼の意を表して、ドイツ・シュタイフ社が製作したテディベア。特徴は、黒いモヘアと赤い目です。
傷ついた人びとを癒すために制作された黒いテディベアは全部で82体。
シュタイフ社は年間100万体のテディベアを作る大きな会社であったことから、「タイタニックベア」が希少性の高いテディベアであることがわかります。
生産数の少なさについて、神戸海洋博物館の企画担当・齋藤明日美さんは次のように教えてくれました。
追悼の意味の黒いテディベアで販売数が見込めなかった説や、そもそも黒いテディベアは縫製難しかった説など、諸説あります。どういう理由かは定かではありませんが、82体しか作られなかったそうです。
たった82体しか作られなかった黒いテディベア。
そのうちの一体が、1990年イギリスの名門オークションで競売にかけられ、当時の最高額で落札されます。
落札したのは、アメリカ人のテディベアコレクターの女性でした。
彼女はその黒いテディベアに「オセロ」という名前を付け、30年もの間とても大切にしていました。
彼女が亡くなったことをきっかけに、「オセロ」の新たな居場所を探そうと、2023年に再びオークションへ。そして、テディベア史上世界最高額となる 18万ユーロで落札され、日本へやってくることになったのです。
「タイタニック ベア オセロ」のほかにも、タイタニック号の船舶模型や落札時の新聞記事も展示。
オセロ誕生までのエピソードにも想いを馳せながら、展示を楽しむことができます。
今回の特別展では神戸海洋博物館収蔵品の模型とシュタイフ社テディベアのコラボが見られるほか、世界中から集められたテディベアが150体以上を観ることができます。
ヨーロッパ冬の風物詩であるシュタイフのモーションディスプレイも設置。
カタカタと音を立てて動く姿に愛おしさを感じます。
さらに、この時期ならでは「クリスマステディベア」も。
足の裏には作られた年が入っているので、自分の生まれ年のクリスマスベアを探して楽しむのもおもしろそう。
本展の最後のエリアでは、実際にシュタイフ社のテディベアに触れたり、ハグしたりできるコーナーが設置されています。
子どもだけでなく、大人もテディベアに触れて、癒されてみてください。
ミュージアムショップでは、足裏に「1912」と入った「タイタニック ベア オセロ」のぬいぐるみを販売。
ほかにも、ポストカードやクリアファイルなどのオセログッズが揃います。
特別展「海を渡るテディベア展」と一緒に、常設展示も楽しんでみましょう。
注目は、エントランスホールの「神戸港 開港150年シアタープロジェクションマッピング」。
神戸港開港を祝い、祝砲を放ったと言われている英国艦隊旗艦ロドニー号の模型です。
全長約12m、高さ約9mの巨大模型が映像と音の世界に包み込まれます。
ロドニー号の模型は館内でも人気のフォトスポット。訪れた際には、ぜひロドニー号と一緒に写真撮影をしてみてくださいね。
また、神戸港を行き交う船たちのようすを知ることができる体験型装置・メディアテーブルも設置。
神戸港から世界に広がる航路網や港で活躍する船を画面タッチしながら、ゲーム感覚で学ぶことができます。
ほかにも、パネルをめくりながら楽しめるQ&Aやトリックアートの写真が撮れる3Dフォトスポットもあります。
ここだけでしか撮れない、不思議な写真が撮れますよ。
子どもが楽しみながら神戸港の歴史やその役割、機能を学べるようにと、さまざまなコンテンツが用意されています。
まずは、神戸港の変遷を知ることができるタッチコンテンツ。現在と過去のようすを簡単に見比べることができます。
さらに、港の役割が学べるパズル形式のタッチコンテンツでは、時間内に表示されたピースを正しい場所へ移動させ、問題を解いていきます。
とくに、港や海の仕事体験ができるシミュレーターは、行列ができるほど人気。
クレーンオペレーターのシミュレーターでは、クレーンを操作して船に積まれたコンテナを吊り上げ、トラックへ積んでいきます。
また、船の操縦体験ができるシミュレーターは、神戸港を再現した映像を取り入れ、リアルさを追求。
航海士の仕事をより本格的に体験できるチャンスです。親子で一緒に学ぶことができますよ。
さらに、神戸港の開港以来、その歴史と共に歩んできた川崎重工の企業博物館「カワサキワールド」も併設されています。
陸・海・空に展開されるテクノロジーの歴史を「見て」「触れて」楽しく体験することができます。
ドイツ・シュタイフ社の貴重なテディベアを間近で観ることができた今回の特別展。
とくに「タイタニック ベア オセロ」には、考えさせられるものがありました。
ただ、それだけでなく、多くの人を癒し続けてきたテディベアの愛らしい姿にたくさん出会うこともできます。
子どもも大人も楽しみながら学べる神戸海洋博物館、ぜひこの機会に足を運んでみてください。