
テーマは『世界の終わり』。ホラー体験が楽しめる展覧会が7月開催!【六本木ミュージアム】
2025年6月19日
レオ・レオーニの絵本づくり展/ヒカリエホール
日本では小学校の教科書でおなじみの『スイミー』をはじめ、『フレデリック』や『コーネリアス』など数多くの名作を世に送り出してきた絵本界の巨匠、レオ・レオーニ。
その絵本づくりに焦点をあてた展覧会「レオ・レオーニの絵本づくり展」が開催されています。
かわいいキャラクターがお出迎え
本展は板橋区立美術館を皮切りに各地を巡回する「レオ・レオーニと仲間たち」展の絵本のセクションに焦点を当て新たに構成した展覧会ということで、そちらをすでに鑑賞されている方も楽しめそうです。
それぞれの技法で解説と原画が展示されている
レオ・レオーニの作品では、「コラージュ」や「スタッピング」など様々な技法が取り入れられています。第一章ではこれらの技法が原画とともに紹介されていました。
使われている技法を確認
普段絵本を読むときにはあまり意識することはありませんが、技法を知ってあらためて見てみると細かな手仕事のぬくもりとともにレオーニの作品への愛情を感じることができます。
初期からの絵本が並ぶ
第二章ではレオーニの絵本が一つ一つ展示され、それぞれに込められたメッセージが紹介されていました。
特に冒頭に並ぶ初期の5作品では主人公の描かれ方やストーリーも大きく異なり、この数年間の試行錯誤が後に30年以上続く絵本づくりの土台となっていることがわかります。
展示のようす
スイミーも初期の作品の一つです。スイミーは「ばくが、めになろう」といって世界をみる役割を担いますが、ここにレオーニのアーティストとしての自負が現れているとのこと。
事実、その後絵本作家として世界をけん引したわけですからスイミーはレオーニの分身といえるかもしれませんね。
第三章 展示風景
第三章は、Bunkamuraザ・ミュージアムとplaplaxのコラボレーションによるレオーニの絵本ワールドを体感できる展示となっています。
広々とした空間にレオーニの代表的なモチーフが並べられたり浮かんでいたり。子どもたちが大好きな体を動かせるゾーンです。
石を踏むと何かが起こる!?
まるで物語の中に入ったようなインタラクティブな映像に、子どもたちも大喜びでなかなか前に進むことができませんでした(笑)。
これはこの会場だけの限定コンテンツということなので必見です!
スイミーの世界へ!
スイミーの世界も再現されています。大型の蛇行するスクリーンに映るスイミーを追っていくと物語がすすんでいく仕掛けになっていました。
ワークスペースのようす
展示会場の終わりには、レオーニの技法の一端を体験できるワークスペースが設けられていました。
でこぼこした素材の上に紙を置いて色を塗ることで下の模様が浮かび上がる仕掛けです。完成した作品は壁に貼ることができます。
実際に絵本を手に取って読めるコーナーも
見どころたっぷりの展覧会でしたが、一番の特徴は絵本だけでなく絵本作家であるレオ・レオーニについて知ることのできる展覧会だということです。
きっと本展をきっかけにしてレオーニの絵本を手に取る子どもたちがたくさんいることでしょう。
きっと心に残る一枚を見つけたことでしょう
絵本の原画だけでなく、体験できる展示もあり親子で楽しめる展覧会です。是非ここでしか味わえないレオーニの魅力に浸ってみてはいかがでしょうか。