終了

特別展「北宋書画精華」

「孝経図巻」(部分) 
李公麟筆 中国・北宋時代 元豊8年(1085)頃
メトロポリタン美術館蔵

重要美術品 「五馬図巻」(部分)
李公麟筆 中国・北宋時代 11世紀
東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives

宋時代(910~1279)は中国書画史における頂点であり、その作品は後世、「古典」とされました。日本でも、南宋時代(1127~1279)の作品を主に、古くから収集の対象とされましたが、北宋時代(910~1127)の書画も、清朝崩壊にともない流出した作品をアジアにとどめるべく近代日本の実業家が精力的に収集したため、重要な作例が数多く伝わっています。その一つ、北宋を代表する画家・李公麟(1049?~1106)の幻の真作「五馬図巻」(重要美術品、中国・北宋時代、11世紀、東京国立博物館蔵)が2018年、約80年ぶりに再び姿を現しました。これまでモノクロのコロタイプ印刷のみで知られていたその表現は、意外にも、繊細ながら色彩豊かで、「白描画の名手」という李公麟のイメージを超えるものでした。

この「五馬図巻」をはじめ、日本に伝存する北宋時代の書画の優品を集める特別展「北宋書画精華」の意義が認められ、李公麟の白描画の基準作といえる「孝経図巻」と、北宋の絵画が到達した迫真的な肖像表現を見せる「畢世長像(唯陽五老図巻断簡)」、メトロポリタン美術館が誇る中国絵画の名品が特別出品されることになりました。ことに、李公麟の二大傑作「孝経図巻」と「五馬図巻」が同じ空間に展示されることは空前の出来事と言えます。

Event Information

展覧会名
特別展「北宋書画精華」
開催期間
2023年11月3日~12月3日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
※入館は16:30まで
休館日
月曜日
入館料

オンライン日時指定予約制

一般1,800円、学生1,500円

※オンライン日時指定予約の定員に空きがある場合のみ、当日券(一般2,000円、学生1,700円)を美術館入口で販売

※2023年10月27日(金)より、根津美術館ホームページで予約開始予定

公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/
お問い合わせ

03-3400-2536

Venue Information

会場
根津美術館
主催
根津美術館