終了

特別展

デミタスカップの愉しみ

マイセン 《貼り付け花鳥とスノーボール蓋付きカップ&ソーサー》 1860-1880年
※所蔵はすべて村上和美氏

アダレイ 《金彩薔薇図カップ&ソーサー》 1886-1905年

コープランド 《金彩野花文蓋付きカップ&ソーサー》 1891-1930年頃

16~17世紀に東洋から西洋にもたらされた喫茶の文化は、その後のテーブルウェアの成立やインテリア、装飾美術の発展に貢献しました。テーブルウェアと食文化の様式は19世紀に確立しますが、そのなかで異色な存在として現れたのが、濃いコーヒーを飲むための小さなコーヒーカップ、デミタスでした。

19世紀、中産階級が勃興したヨーロッパにはコーヒー文化が浸透し、デミタスの多彩なデザインが誕生しました。一方、19世紀半ば以降、万国博覧会を契機に、欧米でジャポニスムが流行し、日本的なモチーフや構図を発展させたデザインが生まれました。また日本の窯元で輸出用に生産されたカップ&ソーサーも人気を呼びました。世紀末にはジャポニスムに影響を受けたアール・ヌーヴォー様式がデザイン界を席巻します。そして、デミタスカップにも精緻を極めた技巧を詰め込み、冒険的ともいえるデザインが生み出されています。

本展では、2000点を超える村上和美氏のコレクションの中から、19~20世紀に欧州の名窯が生み出したジャポニスム、アール・ヌーヴォー、アール・デコのデザインなど当時の流行を反映した作品を中心に、珠玉の約380点を紹介します。

Event Information

展覧会名
特別展
デミタスカップの愉しみ
開催期間
2023年6月10日~8月27日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
(7・8月の土日祝は9:30~)
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 ※ただし、7月17日(月・祝)は開館し、7月18日(火)は休館
入館料

一般1,200円、大学生900円
・高校生以下は無料です。
・20名以上の場合は団体割引料金になります。
・70歳以上の方は半額になります。
・障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料になります。
・17:00以降に観覧される場合は夜間割引料金になります。

公式サイト
https://www.mcart.jp/
お問い合わせ

079-597-3961

Venue Information

会場
兵庫陶芸美術館 展示棟 展示室1・2・4・5
主催
兵庫陶芸美術館、読売新聞社