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シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画

―横山大観、杉山寧から現代の作家まで

横山大観《山に因む十題のうち 霊峰四趣 秋》1940年
紙本彩色/額装 74.6×110.4cm
ポーラ美術館

岸田劉生《狗をひく童女》1924年
紙本彩色/額装 60.6×39.0cm
ポーラ美術館

杉山寧《薫》1975年
紙本彩色/額装 78.6×103.3cm
ポーラ美術館

谷保玲奈《蒐荷》2020年
顔料/雲肌麻紙 (パネルに貼付)各236.0×388.0cm
高橋龍太郎コレクション @Reina Taniho

深堀隆介《方舟2》2015年
木、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具、汁椀、ブリキのバケツ、矢筈、魚籠
H20.0×W183.0×D76.5cm
個人蔵 ©Riusuke Fukahori

明治政府のお雇い外国人として来日していたアーネスト・フェノロサ(1853-1908)は、当時、日本国内で目にした絵画を総じて“Japanese Painting”と呼び、この英語を日本人通訳が「日本画」と翻訳したことから、明治以後に「日本画」という概念が社会的に定着していったと言われています。

「日本画」は日本の伝統的な絵画と西洋画の接触により、新しい表現形式として確立されましたが、日本という近代国家の形成期における文化的混沌の中で画家たちは、近代とは、西洋とは、国家とは何かという不断の問いと向き合うことを余儀なくされました。第二次世界大戦後は、画壇において日本画滅亡論が唱えられましたが、近代日本画を超克し 「新しい日本絵画の創造」を目指した現代日本画の担い手たちの活躍によって、「日本画」は新たな段階へと進みました。

グローバリズムが加速し、西洋と東洋という二分化がもはや意味をなさず、主題や形式、画材などが多様化する21世紀のアートシーンにおいて、現在の「日本画」にはいかなる可能性が秘められているのでしょうか。本展覧会は、近代の「日本画」を牽引した明治、大正、昭和前期の画家たちや、杉山寧をはじめとする戦後の日本画家たちの表現方法、そして現在の「日本画」とこれからの日本の絵画を追究する多様な作家たちの実践の数々にあらためて注目し、その真髄に迫るものです。

Event Information

展覧会名
シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画
―横山大観、杉山寧から現代の作家まで
開催期間
2023年7月15日~12月3日 終了しました
開館時間
09:00~17:00
(入館は16:30まで)
入館料

大人1,800円、65歳以上1,600円、大学・高校生1,300円、中学生以下無料、障害者手帳をお持ちの方および付添者1名1,000円

※小・中学生(無料)、大学・高校生、シニア(65歳以上)価格でのご入館の際は、必ず学生証または年齢がわかる身分証明書等のご提示が必要になります。

公式サイト
https://www.polamuseum.or.jp/sp/shinjapanesepainting/
お問い合わせ

0460-84-2111

Venue Information

会場
ポーラ美術館 展示室1,2,3,アトリウム ギャラリー
主催
公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館