終了

没後30年 木下佳通代

木下佳通代 1987年頃
アトリエにて 撮影者不詳

木下佳通代《題不詳/む80》
制作年不詳 Yumiko Chiba Associates
撮影:柳場大

木下佳通代 《む36》
1976年 大阪中之島美術館蔵

木下佳通代 《76-C》
1976年 大阪中之島美術館蔵

木下佳通代(きのしたかずよ、1939–1994)は神戸を拠点に活躍した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとりです。

木下は京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)で学び、神戸市で美術教師として勤めたのち、1960年代末から「存在とは何か」をテーマに作家活動を本格化しました。

活動初期は写真を用いた作品を制作し、若くして評価された木下は関西、東京、海外と活動場所を広げていきます。そして81年にドイツのハイデルベルクで個展を開催し、ヨーロッパでも高く評価されるようになります。

海外での個展後の82年にこれまでの作風から離れ、抽象画を描くようになります。新たな作風で今後の活動も期待されるなか、90年のがん宣告によって木下の活動は変化していきます。

病魔にむしばまれながらも「描きたい、描きたい、時間が欲しい」と制作を続けた木下は94年に55歳の若さで亡くなります。

約30年間の作家活動で制作されたとされる1200点以上の作品は、関西各地の美術館などにコレクションされています。そのため国内で作品を展示されることはありましたが注目される機会は限られていました。2015年に海外の展覧会に出品されたことを契機に、現在海外でも再び注目を浴び始めています。

本展は国内の美術館では初めての個展、そして作家 木下佳通代の過去最大規模の展覧会です。本展では彼女の初期の作品や代表作、そして燃え尽きる命を思わせる絶筆に至る木下の活動を一挙に紹介します。

Event Information

展覧会名
没後30年 木下佳通代
開催期間
2024年5月25日~8月18日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
※入場は16:30まで
休館日
月曜日 ※7/15(月・祝)、8/12(月・休)は開館
入館料

一般1600円(1400円)
高大生1000円(800円)
中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金

公式サイト
https://nakka-art.jp/exhibition-post/kinoshita-kazuyo-2024/
お問い合わせ

06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)

Venue Information

会場
大阪中之島美術館 5階展示室
主催
大阪中之島美術館
関連イベント

記念講演「カズさんのこと―木下佳通代という芸術家」
開催日時:6月22日(土)14:00~15:30
登壇者:植松奎二(美術家)

講演+上映「再考・再生『ヴィデオ/ 京都/ 1974』」
開催日時:7月20日(土)14:00~15:30予定
登壇者:今井祝雄(美術家)ほか
※いずれも会場:大阪中之島美術館1階ホール/ 定員:150名/ 聴講無料(ただし本展の観覧券(半券可)が必要) / 申込不要

ギャラリートーク

開催日時:6月1日(土)、6月19日(水)、7月6日(土)、7月17日(水)、8月3日(土)、8月14日(水)
いずれも11:00~12:00
※いずれも会場:大阪中之島美術館5階展示室/ 定員:30名/ 参加無料(ただし当日入場するための観覧券が必要)/ 事前申込制