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企画展「繡(ぬい)と織(おり)-華麗なる日本染織の世界-」

唐織 金地枝垂桜花車模様 日本・江戸時代 19世紀
根津美術館蔵

着付 紅地鱗向い鳥丸模様 日本・桃山~江戸時代 17世紀
根津美術館蔵

上代裂 緑地草花文刺繡 日本・奈良時代 8世紀
根津美術館蔵

振袖 綸子地桐鳳凰模様 日本・明治時代 19世紀
根津美術館蔵

単衣 紫絽地御簾に猫草花模様 日本・江戸時代 19世紀
根津美術館蔵

染織品に模様を施す加飾技法には様々ありますが、その中でも古代中国で高度な発展を遂げた織の技法は、日本では格式高いものとして受け入れられました。また刺繡も、飛鳥時代より仏の姿を繡であらわす繡仏(しゅうぶつ)が制作され、織とともに重んじられました。中世から近世には染の技法が発展します。平面性の強い染と、糸の盛り上がりで立体感を表現できる刺繡は相性がよく、両者を組み合わせた小袖の優品が多数生み出されました。一方で、武家の式楽(しきがく)として隆盛した能の装束には重厚な織が多用されました。

根津美術館のコレクションの礎を築いた初代 根津嘉一郎(1860〜1940)は、古美術品の豪快な蒐集で名を馳せましたが、その意欲は染織品にも向けられました。記録を紐解くと、多い時には70点以上の染織品を一度に購入するような大胆さが見られ、30年近くに渡って蒐集したものの中には、法隆寺や正倉院伝来の錦や刺繡裂をはじめ、大名家伝来と思しき唐織や縫箔といった能装束、江戸時代の女性が晴れ着として着用した小袖など、幅広い時代にわたる染織品が含まれます。途中、売却・譲渡や戦争による散逸はありましたが、400余点を数える現在の所蔵品の一部には、伝来や旧所蔵者が判明・推測されるものもあります。

本展では、織と刺繡の優品を軸に、嘉一郎が晩年まで継続的に集めた館蔵染織品を一堂に展示します。

一年で最も大きな節目である年末年始、華やかかつ厳かな染織品の数々をお楽しみください。

Event Information

展覧会名
企画展「繡(ぬい)と織(おり)-華麗なる日本染織の世界-」
開催期間
2023年12月16日~2024年1月28日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
(入館は閉館30分前まで)
休館日
月曜日 (ただし1月8日は開館し、翌9日は休館)
年末年始:12月26日~1月4日
入館料

一般 1300円(1100円) 学生 1000円(800円)中学生以下無料
※オンライン日時指定予約制を導入しています。
※( )内は障害者手帳提示者及び同伴者1名の料金。
※当日券(一般1400円、学生1100円)も販売しています。(ご予約の方を優先してご案内いたします。当日券の方は少々お待ちいただくことがあります。混雑状況によっては当日券を販売しないことがあります。)
※2023年12月12日[火]より根津美術館ホームページより予約開始。
※予約は1グループ10名まで。

公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/
お問い合わせ

03-3400-2536

Venue Information

会場
根津美術館
主催
根津美術館