終了
大吉原展
約10万平方メートルもの広大な敷地に約250年もの長きに渡り続いた幕府公認の遊廓江戸の吉原は、他の遊廓とは一線を画す、公界としての格式と伝統を備えた場所でした。武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました。約250年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心地でもあったのです。3月にだけ桜を植えるなど、贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸に来た人たちが吉原見物に訪れました。そうした吉原への期待と驚きは多くの浮世絵師たちによって描かれ、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)らの出版人、文化人たちが吉原を舞台に活躍しました。
江戸の吉原遊廓は現代では存在せず、今後も出現することはありません。本展では、今や失われた吉原遊廓における江戸の文化と芸術について、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの里帰り作品を含む国内外の名品の数々で、歴史的に検証し、その全貌に迫ります。
※会期中、展示替えがあります。
前期:3月26日~4月21日
後期:4月23日~5月19日
Event Information
- 展覧会名
- 大吉原展
- 開催期間
- 2024年3月26日~5月19日 終了しました
- 開館時間
-
10:00~17:00
(入館は閉館の30分前まで)
- 休館日
-
月曜日 (ただし4月29日、5月6日は開館)、5月7日
- 入館料
一般2,000円、高校・大学生1,200円、中学生以下無料
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 東京藝術大学大学美術館
- 主催
- 東京藝術大学、東京新聞、テレビ朝日