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野良になる

「野良になる」メインビジュアル

参考図版 丹羽海子《Baby Shoe Series: My Daughter Beluga》2023年
Courtesy the artist, xyz collective, and Someday, New York

参考図版 䑓原蓉子 《それじゃわからない》 2022年
©Yoko Daihara, courtesy of Take Ninagawa, Tokyo.

参考図版 アナイス・カレニン《名無き遷移》2023年
撮影:竹久直樹

参考図版 永田康祐 《Purée》 2020年

年々上昇する気温と、それに伴い激しさを増す自然災害。私たちの生活を支えていると思っていた自然環境は不安定性を増し、人間の自然に対する関係を再考することが求められています。しかし現在私たちが知る「人間」のあり方そのものが、自然を管理すべきものとして収奪してきたのだとすれば、そのおなじ「人間」が自然を「救う」ことができるのでしょうか。本展では近代が生み出した自律した主体としての「人間」を見直し、そこから排除された存在や思考に目を向けます。私たちの思考を規定するさまざまな二項対立的な枠組みの境界を撹乱しつつ強かに̶̶野生でも飼われるのでもなく野良のように̶̶息づくあり方や物語に出会うことになるでしょう。

日本とアメリカにルーツを持ち、トランスジェンダー女性として生きるあり方を彫刻で表現する丹羽海子、学校教育を離れ、独学でドローイングを柔らかいウールへと変換し風景を描く䑓原蓉子、品種改良や養殖といった人間のコントロールと動植物の生の関係を取り上げ、映像や料理の作品を作る永田康祐、ブラジルに植民地時代以前から伝わる知識をもとに、植物と人間の関係を問い直す作品を制作するアナイス・カレニンなど、多様な視点から自然を捉える若手アーティストの表現を紹介します。

AOMORI GOKAN アートフェス 2024「つらなりのはらっぱ」メイン企画

本展は、2024年4月13日~9月1日に開催するAOMORI GOKAN アートフェス 2024のメイン企画の一つになります。フェスのテーマ「つらなりのはらっぱ」を自然と人間の交わるところと捉え、その複雑に
絡まる関係性に注目した展覧会です。

Event Information

展覧会名
野良になる
開催期間
2024年4月13日~11月17日 終了しました
開館時間
09:00~17:00
(入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日 (祝日の場合はその翌日)

ただし、4月22・29日、5月6日、7月15・29日、8月5・12日、9月16・23日、10月14日、11月4日は開館。
入館料

一般1800円(常設展含む)、高校生以下無料
AOMORI GOKAN アートフェス周遊チケットをお持ちの方は無料で観覧いただけます。

公式サイト
https://towadaartcenter.com/
お問い合わせ

0176-20-1127

Venue Information

会場
十和田市現代美術館
主催
十和田市現代美術館
関連企画

AOMORI GOKAN アートフェス 2024
共通会期:2024年4月13日~9月1日

公式サイト:https://aomori-artsfest.com