和フリカ ―第三の美意識を求めて―

本展は、パリを拠点に活動するカメルーン出身の現代アーティスト、セルジュ・ムアングの日本での初個展です。同氏は、アフリカと日本に由来する美的感覚を融合した「Wafrica」という作品群で新たな領域を創出し、世界的にも注目されています。本展では、日本の漆によって彩られたアフリカの伝統的マスク、アフリカの布で作られた着物、《ブラッド・ブラザーズ（血の兄弟）》のように表象的なインスタレーションの代表作の他、本展のために制作された世界初公開となる新作を展示します。「古今東西の美が共鳴する空間」という丸紅ギャラリーのコンセプトを、日本とアフリカの文化的親和性に光を当てることで表現する展覧会です。

丸紅ギャラリーでは、通常、伝統文化振興の一環として和装でご来館の方の入館料を無料としていますが、本展期間中は、和装に加え、世界の民族衣装でご来館された方も入館料無料の対象としています。来館者によっても複数の文化の交流が体現されることを目指します。