終了
印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957–1979
マス・コミュニケーション時代が到来した戦後の日本では、印刷技術の飛躍的な発展とともに美術と大衆文化の結びつきが一層強まり、複製メディアによる表現が関心を集めました。印刷/版画/グラフィックデザインという領域は近接し重なり合いながらも決定的なズレのある、まるで〈断層〉のような関係性であり、その断層の意味を積極的にとらえ直して自在に接続したり、あるいはその差異を強調するようなさまざまな実践が展開されていきました。
その舞台の一つとなったのが「東京国際版画ビエンナーレ展」です。同展は世界各国から作品を集めた国際的な規模の版画展で、1957年から1979年まで東京国立近代美術館、京都国立近代美術館などを会場に全11回が開催され、当時の気鋭の版画家やデザイナーの活躍の場となりました。とりわけ関西では、「デモクラート美術家協会」出身の作家たちを先駆として「版画概念の拡張」を探究する独自の方向性が生まれ、同時代の美術動向とも共鳴しながら展開していきました。
本展は東京国際版画ビエンナーレ展の出品作家を中心に、同時代の多様な視覚表現のなかに交錯した版画とグラフィックデザインの様相を通して、印刷技術がもたらした可能性とその今日的意義を改めて検証します。
Event Information
- 展覧会名
- 印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957–1979
- 開催期間
- 2024年5月30日~8月25日 終了しました
- 開館時間
-
10:00~18:00
※金曜日は20:00まで開館(5月31日、6月7日、8月23日を除く)
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
-
月曜日 (ただし、7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日
- 入館料
一般 430円(220円)、大学生 130円(70円)
※( )内は20名以上の団体料金および夜間割引料金(金曜18:00以降)
※高校生以下・18歳未満および65歳以上の方は無料*。
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明)。
※母子・父子家庭の世帯員の方は無料(要証明)。
※本展はコレクション・ギャラリーの一部を使って開催する展覧会です。
※本料金でコレクション展もご覧いただけます。
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 京都国立近代美術館
- 主催
- 京都国立近代美術館、国立工芸館