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第2期所蔵品展 特集

生誕100年 芥川紗織

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芥川(間所)紗織《Untitled》制作年不明 個人蔵 

芥川(間所)紗織《神話より4(民話より天かける)》1956年 横須賀美術館所蔵

芥川(間所)紗織《スフィンクス》1964年 130.3×162.0cm 横須賀美術館所蔵

芥川(間所)紗織(1924~1966)は、愛知県に生まれ、東京音楽学校(現・東京藝術大学)を卒業後、26歳から染色と油彩を学び始め、自画像ともユーモラスな植物の形態とも思われる〈女〉シリーズを発表して注目を集めました。
その後、岡本太郎の勧めで、1955年の第40回二科展に出品し、特待賞を受賞しました。この時期に発表した〈神話〉、〈民話〉シリーズは日本文化の源流である古事記などに着想を得て、自由奔放な想像力と独自の解釈によって仕上げられた作品です。

紗織はこのような独創的なスタイルを確立しましたが、34歳で離婚し、渡米した後、2~3色の限られた色彩で有機的なフォルムを組み合わせた抽象画へと移行し、新たな境地を開きました。しかし、帰国してほどなく、惜しくも41歳の若さでこの世を去ります。

本所蔵品展は、芥川(間所)紗織の生誕100年を記念して企画されたプロジェクト「Museum to Museums 軌跡を回顧する旅へ」に参加しています。

このプロジェクトは紗織が生誕100年を迎える2024年に紗織の作品を所蔵する全国10ヶ所の美術館の主催する常設展の中で、他の美術館へも足を運びながら、紗織の作品のみならず、人物そのものにも興味や関心を持つ機会を創出することを趣旨として芥川(間所)紗織アーカイブ実行委員会により企画されました。

常に新しいテーマや手法を模索し新境地を開き続けようとする紗織。
見るものに今も新鮮な驚きを与え、鮮やかな色彩美とユーモアへの共感を誘う芥川(間所)紗織の世界を横須賀美術館で体感してみてはいかがでしょうか。

Event Information

展覧会名
第2期所蔵品展 特集
生誕100年 芥川紗織
開催期間
2024年7月13日~10月20日
開館時間
10:00~18:00
休館日
8月5日, 9月2日, 10月7日
公式サイト
https://www.yokosuka-moa.jp/
お問い合わせ

046-822-4000(横須賀市コールセンター)

Venue Information

会場
横須賀美術館
主催
横須賀美術館