これから開催

滋賀県立美術館開館40周年記念

生誕100年記念 人間国宝 志村ふくみ展 色と言葉のつむぎおり

志村ふくみ《梔子熨斗目》1970年 滋賀県立美術館蔵

志村ふくみ《光の湖》1991年 京都国立近代美術館蔵

志村ふくみ《夕顔》2003年 滋賀県立美術館蔵

志村ふくみ《鈴虫》1959年 滋賀県立美術館蔵

この秋、紬織の人間国宝である染織家、志村ふくみの生誕100年を記念して、故郷滋賀では約10年ぶりとなる個展を開催します。

滋賀県近江八幡市出身のふくみは、30代の頃、実母の影響で染織家を志し、植物染料による彩り豊かな染めと、紬糸(節のある絹糸)を用いた紬織に出会います。特定の師にはつかず、自らの信念を頼りに道を進むうちに、生命力あふれる色の表現、文学や哲学といった多彩な芸術分野への探究心に培われた独自の作風が評価され、1990(平成2)年、紬織の人間国宝に認定されました。

本展では、国内屈指の規模を誇る滋賀県立美術館収蔵の志村ふくみ作品と館外からの借用作品、作家ゆかりの資料など合わせて80件以上を展示し、初期から近年までの歩みをたどります。合わせて、ライフワークである「源氏物語シリーズ」や、ふくみの心のルーツであり、制作においても重要な位置を占める滋賀をテーマにした作品を紹介します。

またふくみは、染めや織りの仕事と共振させるかのように言葉を紡ぎ、第10回大佛次郎賞を受賞した初の著作『一色一生』(1982(昭和57)年)など、これまで20冊以上の著作を刊行しています。
本展では随筆家としての活動にも注目し、染織作品や故郷、仕事への思いを語るさまざまな言葉をご紹介します。経糸と緯糸が交差して織り出される紬織のように、色と言葉の出会いを美術館でお楽しみください。

前期:10月8日~10月27日
後期:10月29日~11月17日

Event Information

展覧会名
滋賀県立美術館開館40周年記念
生誕100年記念 人間国宝 志村ふくみ展 色と言葉のつむぎおり
開催期間
2024年10月8日~11月17日
開館時間
09:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
休館日
月曜日 (ただし祝休日の場合には開館し、翌日火曜日休館)
入館料

一般1,200円(1,000円)、高校生・大学生800円(600円)、小学生・中学生600円(450円)
※キャッシュレス決済端末導入予定
※( )内は20名以上の団体料金
※企画展のチケットで展示室1・2で同時開催している常設展も無料で観覧可
※未就学児は無料
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方は無料

公式サイト
https://www.shigamuseum.jp/
お問い合わせ

077-543-2111

Venue Information

会場
滋賀県立美術館
主催
滋賀県立美術館、京都新聞
関連イベント

■講演会「志村ふくみ―心熱く本を編む」(申込方法は調整中/無料)
日時:10月20日(日)14:00~16:00
講師:志村洋子(染織家・随筆家、都機工房主宰)
三宅奈穂美(芸術書編集者・株式会社求龍堂エキスパート・エディター)
場所:木のホール
定員:150名

■草木染め体験ワークショップ(要事前申込/抽選/要参加費)
日時:11月10日(日)13:00~16:00
対象:高校生以上
協力:都機工房(志村ふくみ・志村洋子の両氏が主宰する工房)
場所:ワークショップルーム
定員:20名

■たいけんびじゅつかん(要事前申込/抽選/要参加費/保護者の方は要観覧料)
日時:10月26日(土)13:00~15:30
対象:小・中学生とその保護者
協力:都機工房(志村ふくみ・志村洋子の両氏が主宰する工房)
場所:ワークショップルーム
定員:20名

ギャラリートーク

日時:10月12日(土)、11月4日(月・振休)、各日とも11:00~11:45、14:00~14:45
場所:展示室3
定員:各回20名程度
(事前申込不要/当日先着/要観覧料)