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没後30年 木下佳通代

《無題》 1962年|油彩、カンヴァス| The Estate of Kazuyo Kinoshita蔵

《無題 A》 1975年| シルクスクリーン・フェルトペン、紙 京都市美術館蔵

《む 36》 1976年|フォトコラージュ、感光紙|大阪中之島美術館蔵(展示期間: 10月12日- 12月1日)

神戸に生まれ、関西を拠点に活動した美術家・木下佳通代(1939-1994)。大阪中之島美術館との巡回展として開催する本展覧会は、生前を通して初めての大規模な回顧展です。

京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で絵画を学んだ木下は、在学中から作家活動を開始しました。1960年代には、神戸で結成された前衛美術集団・グループ〈位〉と行動をともにし、制作を通して「存在」に対する思索を深めていきます。1970年代から写真作品の制作に着手すると、複数の写真を並置した組作品や、幾何学図形を写した写真の上から線を描き重ねるなどの手法により、視覚と認識、存在と事物の関係性を鮮やかに表現しました。「存在」や「見ること」について問いかける一連の作品はヨーロッパで高く評価され、1981年にはドイツで個展を開催しました。1980年代に入ると、油彩へと制作の軸足を移し、問題意識をより発展させた作品制作に取り組みます。木下がカンヴァス上につくり出す緊張感の漂う空間は、たびたび表情を変えながら独自に進化していきました。そして、1994年に亡くなるまで、様々な作風の作品を通して「存在とは何か」という問いに向き合い続けたのです。

本展では、これまで公開される機会の少なかった初期の油彩画をはじめ、代表作である写真シリーズ、亡くなる前の病床で描かれた絶筆までを取り上げ、「存在」を追究し続けた木下佳通代の全貌に迫ります。

Event Information

展覧会名
没後30年 木下佳通代
開催期間
2024年10月12日~2025年1月13日
開館時間
10:00~17:30
(展示室への入場は17:00まで)
休館日
月曜日 (ただし、10月14日、11月4日、1月13日は開館)、12月27日(金)~1月3日(金)
入館料

一般1000円(800円)、大高生800円(640円)
※( ) 内は20名以上の団体料金
※中学生以下は無料
※障害者手帳等をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料
※企画展観覧券(ぐるっとパスを除く)をお持ちの方は、併せてMOMASコレクション (1階展示室) もご覧いただけます。

公式サイト
https://pref.spec.ed.jp/momas/
お問い合わせ

048-824-0111

Venue Information

会場
埼玉県立近代美術館
主催
埼玉県立近代美術館