開催中

特別展

アイヌの美しき手仕事

木綿地切伏刺繍衣裳(部分)髙松コレクション[日本民藝館蔵]

イラクサ地切伏刺繍衣裳(テタラペ)丈126㎝ 樺太アイヌ[日本民藝館蔵]

木綿地切伏刺繍衣裳 丈122㎝[日本民藝館蔵]

日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)は、アイヌ民族の工芸文化に早くから着目し、1941 年には美術館で最初のアイヌ工芸展となる「アイヌ工藝文化展」を日本民藝館で開催しました。その際に染色家・芹沢銈介(1895-1984)は、同展の作品選品や展示を任されており、自身もアイヌの手仕事を高く評価し蒐集しています。

本展は 2020 年に日本民藝館で開催された展覧会を再構成したもので、日本民藝館所蔵の柳のアイヌコレクションと、静岡市立芹沢銈介美術館所蔵の芹沢のアイヌコレクションを紹介し、併せて「アイヌを最上の姿で示した展覧であった」と柳が評した 1941 年の展示を一部再現します。また今回、2023 年に当館と日本民藝館に寄贈された髙松静男コレクションも、多くを初公開します。
オヒョウやイラクサなどの靭皮繊維で織られた衣裳、本州から渡った古い木綿に切伏や刺繍を施した衣裳、そして幾何学文様が魅力的な刀掛け帯、アイヌ玉の首飾り、儀礼の際に用いられる木製のイクパスイなど、アイヌの手仕事には細部にまで豊かな想像力や深い精神性、そして卓越した造形力がみなぎっています。柳がアイヌの工芸から受けた「真実なものへの強い感銘」を本展を通して共有し、民族の多様性を尊重する社会へとつなぐことができれば幸いです。

Event Information

展覧会名
特別展
アイヌの美しき手仕事
開催期間
2024年10月12日~12月15日
開館時間
09:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開館)、10月14日、11月4日は開館
入館料

一般800円/高校・大学生600円 中学生以下と豊田市在住の70歳以上、 障がい者は無料(要証明)※その他減免あり

公式サイト
https://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/
お問い合わせ

0565-45-4039

Venue Information

会場
豊田市民芸館
主催
豊田市民芸館