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企画展「古筆切-わかちあう名筆の美-」

重要文化財 高野切(古今和歌集 巻第十九断簡) 伝 紀貫之筆 日本・平安時代 11世紀 根津美術館蔵

石山切(貫之集下断簡) 藤原定信筆 日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵 小林中氏寄贈

今城切(古今和歌集 巻第二十断簡) 藤原教長筆 日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵

天地二大字 良寛筆 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵 秋山順一氏寄贈

古筆は、本来古の人の筆跡という意味ですが、狭義には平安から鎌倉時代の優れた歌集などの和様の書をさします。名筆を尊重するなかで、平安時代には、貴族らは書に秀でた人に『古今和歌集』をはじめとする勅撰和歌集や私家集などの書写を依頼しました。多くは贈答品や調度品として用いるためのものでした。こうした当代一流の能書家によって写された歌書などが、室町時代以降の茶の湯の流行や鑑賞のために一紙や一頁、場合によっては数行単位で切断・分割されるようになります。それが古筆を切断した断簡、すなわち古筆切です。

今回の展示では、新たに根津美術館の所蔵に加わった重要文化財「高野切」を展示します。端正な字形や優美な線質、文字と文字をつなげて書いた連綿の流麗さなどはもとより、それらの調和性にも優れていることから、仮名で書かれた古筆の最高峰に位置すると言われます。この「高野切」を筆頭に、平安から鎌倉時代にかけて書かれた、館蔵の古筆切を中心に紹介します。これらは当時を代表する書き手の書であり、柔らかな線や直線的な線、連綿の様や字配りのバランスなど、それぞれに個性的な魅力を放っています。先人を惹きつけてきた、名筆の美をお楽しみください。

Event Information

展覧会名
企画展「古筆切-わかちあう名筆の美-」
開催期間
2024年12月21日~2025年2月9日
開館時間
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
休館日
月曜日 ※ただし、1月13日は開館、1月14日は休館
年末年始:12月27日~1月6日
入館料

【オンライン日時指定予約制】
一般 1300円(1100円)  学生 1000円(800円)
・( )内は障害者手帳提示者及び同伴者1名の料金。中学生以下は無料。
・当日券(一般1400 円、学生1100 円)も販売しております。
(ご予約の方を優先してご案内いたします。当日券の方はお待ちいただくことがあります。
混雑状況によっては当日券を販売しないことがあります。)
・2024年12月17日より根津美術館ホームページで予約を受け付けます。
・ご予約は1グループ10名までとさせていただきます。

公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/
お問い合わせ

03-3400-2536

Venue Information

会場
根津美術館
主催
根津美術館