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シベリアからの生還 リトアニア人たちの流浪物語
20世紀半ば、リトアニアとその国民は試練と喪失の時代を経験しました。リトアニアは1940年にソ連に武力併合され、翌1941年から1944年までナチス・ドイツによる占領に苦しみます。その後再びソ連に支配され、およそ50年にわたる弾圧を受けました。反ソ的とみなされた約28万人のリトアニア人が、北極圏やカザフスタン、シベリアなどの流刑地へと送られ、過酷な労働を強いられました。彼らは長期間にわたり抑留され、後に故郷へ生還できた一部の人々もソ連秘密警察の監視下に置かれます。自らの経験を家族間で話すことすらできず、抑圧されたまま生活しなければなりませんでした。
本展では、リトアニア国立博物館の協力のもと、ソ連政府が占領下のリトアニアの住民に対して行った政治弾圧と強制移送された人々を待ち受けていた過酷な環境や労働、人としての尊厳や民族的アイデンティティを失うことなく生きようとする彼らの不断の努力、そして祖国への帰還の望みを紹介します。
彼らの生きた証は、たとえ過酷な状況下であっても、ひとりひとりの名前が記憶され、その命が尊ばれるべき存在であることを、現在を生きる私たちに訴えかけています。人道の港 敦賀ムゼウムとも関係の深いリトアニアの歴史について多くの方々に知っていただき、戦争を繰り返してはならないこと、平和の大切さについて考えてもらうきっかけとします。
Event Information
- 展覧会名
- シベリアからの生還 リトアニア人たちの流浪物語
- 開催期間
- 2025年3月15日~6月15日
- 開館時間
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09:00~17:00
(入館は閉館30分まで)
- 休館日
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水曜日 (祝日の場合は翌日)
- 入館料
人道の港 敦賀ムゼウムの入館料が必要です
(大人一般500円 小学生以下一般300円)
- お問い合わせ
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Venue Information
- 主催
- 人道の港 敦賀ムゼウム