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戦後日本画壇の風雲児 日本画家 横山操展
新潟県西蒲原郡吉田町(現・燕市)に生まれた操は、画家を目指して14歳で上京し、デザイン会社で働く傍ら川端画学校で研鑽を積み、川端龍子主宰の青龍展に初出品初入選を果たします。しかし1940年に召集され中国各地を転戦したのちはシベリアに抑留され、復員したのは10年後でした。その後は青龍社を活動の中心として次々と作品を発表します。自らの生きる「今」を力強くダイナミックに描いた作品は、当時の日本画界に衝撃を与えました。
1962年に青龍社を脱退後は活躍の場を個展やグループ展に移し、意欲的に創作活動を続けました。この頃から日本画に受け継がれてきた伝統的な精神性や世界観を独自に解釈して作品を手掛け、画風に新たな展開をみせます。1966年からは大学教授に就任し、後進の指導にも情熱を注ぐようになりますが、1971年に脳卒中で倒れ右半身不随となり、創作活動を再開する中で再び脳卒中に倒れ帰らぬ人となりました。
操の画業はわずか20年でしたが、その生涯は密度の濃い充実したものでした。本展では数多くの作品の中から、代表作を含めた約60点を展観します。また、これまで公開される機会が少なかった作品によって画家の知られざる一面も明らかにしながら、戦後日本画壇において極めて個性的存在を示した操の短くも濃密な画業に迫ります。
Event Information
Venue Information
- 会場
- 佐川美術館
- 主催
- 佐川美術館(公益財団法人SGH文化スポーツ振興財団)、読売新聞社