これから開催

新しい南画の世界

―浜口陽三と後藤理絵、重野克明、染谷悠子、西久松綾、吉増剛造―

江戸時代、17世紀半ばに生まれた南画は、昭和前期まで文化の一大潮流でした。
浜口陽三の銅版画作品にも南画の影響があります。
この展覧会では、こころみに現代の中に南画をさがします。

美術評論家の洲之内徹は、「浜口陽三の仕事の根底には宋元写生画の構図が横たわっている」と言う。宋と元の写生画とは南画のことである。陽三の父君の第十代儀兵衛は、小室翠雲に師事して南画を学んだ。さらに数代前の浜口灌圃は、紀州の南画家の野呂介石の弟子だった。陽三と南画の世界との親和性は、浜口家の伝統である。詩と書と画、その三つを表現するのが正統的な南画家=文人画家だが、現在、その系譜に連なる作家はなかなか探せない。しかし、南画の伝統を意識しながら、新しい表現を模索する現代美術家や詩人、書家は存在し、活発な活動を続けている。

そうした南画のスピリットに照応しあう現代の作家たちの作品を展示することで、「新しい南画の世界」を表現したい。

展覧会顧問:林 浩平 (詩人、前恵泉女学園大学特任教授)
2017年NHK放送大学「文人精神の系譜―与謝蕪村から吉増剛造まで」

Event Information

展覧会名
新しい南画の世界
―浜口陽三と後藤理絵、重野克明、染谷悠子、西久松綾、吉増剛造―
開催期間
2025年7月12日~9月21日
開館時間
11:00~17:00
(最終入館16:30)
土日祝は10:00~17:00(最終入館16:30)

ナイトミュージアム
会期中の毎月第3金曜日(7月18日、 8月15日、 9月19日)は20:00まで開館(最終入館19:30)
休館日
月曜日 (ただし 7月21日、8月11日、9月15日は開館)
7月22日(火)、8月12日(火)、 9月16日(火) は振替休館

7月13日(日)午後、7月26日(土)午後、8月2日(土)終日
※イベント開催のため
入館料

大人 600円 大学・高校生 400円 中学生以下無料

公式サイト
https://www.yamasa.com/musee/
お問い合わせ

03-3665-0251