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喜多川歌麿と栃木の狂歌
喜多川歌麿(?~1806)は江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。特に美人画を得意としており、女性の機微を捉え繊細に表現された歌麿の浮世絵は、時代を越えて多くの人の心を惹き付けました。
一方で歌麿は名だたる狂歌師と繋がりがあり、豪華な狂歌絵本の絵を担当したり、狂歌入りの浮世絵版画を手掛けたりました。
江戸時代、特に天明期(1781~89)に流行した文芸である狂歌は、五・七・五・七・七の和歌の形式をとっておかしみや風刺を込めて詠むもので、江戸を中心として地方にも広がります。栃木でも同様に狂歌が流行していたことがわかっており、その流行をけん引したうちの一人が豪商の通用亭徳成(善野喜兵衛、通称 釜喜)です。徳成は歌麿と交流があり、浮世絵の中にその名が記されることもありました。更に、徳成の叔父である善野伊兵衛(通称 釜伊)は、歌麿の大作、肉筆画三部作「品川の月」「吉原の花」「深川の雪」の依頼者であるといわれています。
歌麿の画業や同時代の絵師たちによる華やかな浮世絵版画と肉筆画、そして栃木や各地方の狂歌やその発展といった、身近な知と美をたくましく貪欲に楽しんだ江戸庶民の文化をご紹介します。
【前期】10月10日(金曜日)~11月9日(日曜日) 【後期】11月13日(木曜日)~12月14日(日曜日)
※前期・後期の各期内一部展示替えや版本の場面替えがございます
Event Information
- 展覧会名
- 喜多川歌麿と栃木の狂歌
- 開催期間
- 2025年10月10日~12月14日
- 開館時間
-
09:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
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月曜日 (祝日の場合は開館)、10月14日(火曜日)、11月4日(火曜日)、11日(火曜日)、12日(水曜日)、25日(火曜日)
- 入館料
一般/大・高生 800(640)円/中学生以下無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介助者1名は無料
*( )内は20名以上の団体料金
*「家庭の日」の第3日曜日(10月19日、11月16日)は中学生以下の子どもの同伴者2名まで観覧無料。
*11月3日(月曜日・祝日)は観覧無料。
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 栃木市立美術館
- 主催
- 栃木市教育委員会、栃木市立美術館