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けむりと人々のつながり―メソアメリカの記憶

脚付土製パイプ メキシコ西部地方 11世紀~16世紀初頭

喫煙人物図彩文壺 マヤ中部地方 7世紀~11世紀

サン・パブロ・ビジャ・デ・ミトラ メキシコ 2001年 撮影:澤田尚幸

死者の日の祭壇(再現) 制作:山本正宏、山本敦子

中南米地域は、たばこのふるさととされています。植物としてのたばこも、南米大陸のアンデス山中で誕生したと考えられ、アメリカ大陸各地の人々によってさまざまな用途、方法で利用されてきました。
特に、中米の古代メソアメリカには、パイプや喫煙の様子が描かれた土器など、たばこに関する資料が残されており、たばこはその地の人々が信仰する神々への供物のひとつとして、あるいは儀式の際の道具として使用されていたことがわかっています。また、喫煙時に生じるけむりは、天上界の神々と地上界の人間との間で、神託や願いなどを運ぶ役割を果たすと考えられてきました。香炉で焚かれた香のけむりもまた、儀式に欠かせないもので、浄化や将来を見通すなどの役割を担っていたとされています。このような古代の人々の行いは現代にも引き継がれ、先住民文化が息づく地域では、現在でも人々が祭壇にたばこを供えたり、儀礼の中でたばこや香のけむりを発生させたりする場面がみられます。
本展では、現在のメキシコ周辺地域を中心に、古代と現代の人々とけむりの関係に焦点をあてます。館蔵資料の中から、古代の人々が残した器や喫煙具、現代社会を生きる人々とけむりに関する道具など約70点の資料を展示し、メソアメリカの人々とけむりにまつわる文化の一端を紹介します。

Event Information

展覧会名
けむりと人々のつながり―メソアメリカの記憶
開催期間
2025年9月20日~12月21日
開館時間
10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (ただし、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
入館料

大人・大学生 300円
小・中・高校生 100円
満65歳以上の方 100円

※未就学児の方は無料です。また、障がいのある方は、障がい者手帳(ミライロID可)などのご提示で、ご本人様と付き添いの方1名まで無料です。

公式サイト
https://www.tabashio.jp/
お問い合わせ

03-3622-8801

Venue Information

会場
たばこと塩の博物館
主催
たばこと塩の博物館