これから開催

日中演劇交流展―欧陽予倩・田漢と日本

前列着席者左から梅蘭芳、 欧陽予倩、初訪中の千田是也、田漢、馬彦祥(1955年)

早稲田大学演劇博物館を訪れた梅蘭芳と欧陽予倩 (1956年)

歓迎を受ける訪中日本新劇団(1960年 北京駅前)

中国の近現代演劇は、20世紀初頭の日本で、坪内逍遙の文芸協会や新派・新劇の影響を受けた中国留学生によって開拓されました。西洋からの直接の影響以上に、日本の西洋演劇の翻案物が、中国に翻案されることによって受容されていったのです。

のちに「中国の現代演劇と伝統演劇との黄金の架け橋」と呼ばれ中央戯劇学院の初代院長となった欧陽予倩(1889–1962、俳優、劇作家、映画監督、演劇理論家)と、中国国歌の作詞者ともなった田漢(1898–1968、劇作家、演出家、詩人)の二人は、日本留学中から演劇活動に情熱を注ぎました。当時日本で上演されていた新派や新劇を熱心に観劇し、多くの日本の演劇人や文化人とも交流を重ね、そこでの刺激や経験は、彼らの舞台活動や戯曲創作などに大きな影響を与えました。帰国後、彼らは中国現代劇である「話劇」の開拓者として活躍し、中国演劇界を牽引するだけでなく、日中の演劇交流および両国の友好にも大きく貢献しました。

今回の展示では、欧陽予倩・田漢と当時の日本演劇や文化人との交流を主題として、先人による演劇交流の歴史を振り返ることによって、今後も演劇交流が架け橋となって、日中両国の相互理解が深まることを期します。

※日程は都合により変更する場合があります。最新情報は早稲田大学演劇博物館公式ホームページをご確認ください。

Event Information

展覧会名
日中演劇交流展―欧陽予倩・田漢と日本
開催期間
2025年10月14日~2026年1月25日
開館時間
10:00~17:00
(火・金曜日は19:00まで)
休館日
10月22日、10月30日、10月31日、11月5日、11月19日、12月3日、12月17日、12月26日、12月27日、12月28日、12月29日、12月30日、12月31日、1月1日、1月2日、1月3日、1月4日、1月5日、1月6日、1月12日、1月21日
入館料

無料

公式サイト
https://enpaku.w.waseda.jp/
お問い合わせ

03-5286-1829

メールでのお問い合わせはこちら

Venue Information

会場
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
主催
早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点、田漢基金会
関連イベント

「日中演劇交流展―欧陽予倩・田漢と日本」国際シンポジウム
日時:10月13日(月)15:00~17:30終了予定
会場:早稲田大学小野記念講堂
※要事前予約・無料
関連イベントの詳細は、館公式サイトをご確認ください。