これから開催

没後50年 髙島野十郎展

髙島野十郎《絡子をかけたる自画像》 大正9(1920)年 福岡県立美術館

髙島野十郎《蝋燭》 大正時代(1912-26) 福岡県立美術館

髙島野十郎《睡蓮》 昭和50年(1975)年 福岡県立美術館

髙島野十郎(1890-1975)は、福岡県久留米市出身で主に東京で活動し、晩年千葉県柏市に移り住んだ洋画家で、「蝋燭ろ」や「月」などの主題を、細部までこだわった筆致で描きました。
没後50年の節目を機に開催する本展は、これまでに開催されてきた髙島野十郎展を超える最大規模の回顧展で、大阪では初めての開催となります。

代表作はもちろんのこと、彼の芸術が形成されたルーツを遡り、生涯にわたって自身のよりどころとしてきた仏教的思想を読み解きつつ、青年期や滞欧期の作品など、従来の展覧会では大きく取り上げられることがなかった部分にもスポットを当てます。さらに、野十郎や関係者による書簡や日記、メモ等の資料をもとに、彼がひとりの人間としてどのように生き、周囲とどのような関係を築いて絵かきとしての歩みを進めたかという部分にも注目し、野十郎の人間像にも改めて迫ります。
仏教に深い関心をもっていたことから奈良を訪れることも多く、仏塔の端正かつ堂々たる姿に惹かれたであろう野十郎は、薬師寺や法隆寺を絵の題材としました。本展では野十郎が好んで訪れた奈良にもほど近い大阪の地で、野十郎の絵画世界に思う存分浸っていただけるまたとない機会です。

Event Information

展覧会名
没後50年 髙島野十郎展
開催期間
2026年3月25日~6月21日
開館時間
10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
公式サイト
https://takashimayajuro50.jp/
お問い合わせ

06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)

Venue Information

会場
大阪中之島美術館 4階展示室
主催
大阪中之島美術館、毎日新聞社