これから開催

ちょっと深く楽しむ、古美術

―坦庵さんの刀剣から白隠さんの書画まで―

伊豆の人々から親しみを込めて「坦庵(たんなん)さん」と呼ばれるのは、伊豆の代官を務めた江川太郎左衛門英龍(ひでたつ)(1801–1855)です。幕末期に黒船来航の脅威をうけ、日本の海防に尽力しました。多忙な政務の合間に詩や書画に遊び、多彩な作品を遺しています。実は坦庵さん、反射炉(大砲鋳造のための溶鉱炉)建造に際し、いにしえより続く日本刀鍛錬で培われた鉄への知見を活かしています。今回は坦庵が弟子入りした刀工・大慶直胤(たいけい なおたね)からの書状や、自ら鍛刀した短刀などもあわせてご紹介します。

「白隠(はくいん)さん」こと白隠慧鶴(えかく)(1685–1768)は、「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠」と謳われた名僧です。禅の教えを分かりやすく伝えるため絵と賛(言葉)を組み合わせ、伊豆にも多くの書画が遺されています。

また、近年の研究で上杉家旧蔵品と明らかとなった能面や面箪笥、人気の刀剣火車切や蜻蛉切などもご紹介します。新たな情報も交え、ちょっと深く、楽しく、ご覧ください。

Event Information

展覧会名
ちょっと深く楽しむ、古美術
―坦庵さんの刀剣から白隠さんの書画まで―
開催期間
2025年11月16日~12月21日
開館時間
10:00~17:00
(入館の受付は16:30まで)
休館日
木曜日
入館料

一般・大学生 1,300円、小・中・高校生 650円

公式サイト
https://sanobi.or.jp/exhibition/sanobi-collection_2025/
お問い合わせ

055-975-7278

Venue Information

会場
佐野美術館
主催
佐野美術館、三島市、三島市教育委員会