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生誕130年 前田寛治[仮称]
鳥取県出身の前田寛治(まえた・かんじ/1896-1930)は、33歳の若さでこの世を去りましたが、今なお、日本の近代洋画界を代表する一人として位置づけられています。彼が高く評価される理由は、パリ留学を含む短い活動期間に、自身の詩的感性と西洋絵画の伝統を踏まえた写実性を融合させることを追求し、その芸術を多様に花開かせた点にあるでしょう。
前田は、わずか10年あまりの制作期間に、当時の画壇においてもっとも権威のあった帝展で活躍するとともに、パリ留学時の仲間たちと「一九三〇年協会」を1926年に設立し、実験的な作品を発表しました。古い画風がしみついた帝展や、それに対抗する二科展とも異なり、一九三〇年協会は新しい時代の勢力として美術界の注目を集め、日本近代洋画史を語る上で欠かせない存在となりました。
前田寛治の生誕130年と、一九三〇年協会創立100周年にあたる2026年、前田の画業を回顧しながら、一九三〇年協会の会員たちの作品も併せて展示し、その意義を再検証します。
Event Information
- 展覧会名
- 生誕130年 前田寛治[仮称]
- 開催期間
- 2026年7月4日~8月30日
- 開館時間
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10:00~18:00
(金曜日~20:00)
※入館は閉館30分前まで
- 休館日
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月曜日 (7/20、8/10、8/24は開館)、7/21
- お問い合わせ
Venue Information
- 主催
- 東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]