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藤田嗣治 絵画と写真
「乳白色の下地」による裸婦像で一世を風靡した藤田嗣治(1886-1968)。本展は、エコール・ド・パリの画家として世界的に知られる藤田について、「写真」を手がかりに再考する世界初の展覧会です。
藤田は、若き日から晩年に至るまで、旅先でも日常でも、メモをするかのようにあらゆる人や風景にカメラを向け、膨大な量の写真を残しました。そして、何枚もの写真から細部を抜き出し、絵画制作の際にそれらを画面上で再構成するなど、写真を資料として活用しています。本展では、絵画作品とともにその素材となった写真を併せて展示します。また、資料や素材の域を超えた、藤田ならではの感性や色彩感覚が息づく写真をいまだかつてないボリュームで紹介し、レンズを通した画家の眼の有り様を浮かび上がらせます。
オカッパ頭、丸眼鏡、口髭、猫 ― 画家を知る誰もが思い浮かべる典型的な“フジタ”のイメージは、意識的に「見られたい自分」を打ち出した藤田のセルフ・ブランディングの成果でもありました。盛んに描かれた自画像と、あまた撮られたポートレート写真により、時代のアイコン・フジタがいかに形づくられ、流布していったかを探ります。
本展では、藤田がパリで交友を持ち刺激を受けたウジェーヌ・アジェ、マン・レイなど、同時代の写真家の作品を出発点とし、「描く藤田」と「撮る藤田」、そして「撮られる藤田」を通して、藤田の絵画と写真の深い関係性に迫ります。絵画と写真の間を行き来する藤田の「眼の軌跡」を追体験してみてください。
Event Information
- 展覧会名
- 藤田嗣治 絵画と写真
- 開催期間
- 2026年2月10日~4月12日
- 開館時間
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09:30~17:00
(最終入場時間 16:30)
- 休館日
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月曜日 *ただし2月23日(月・祝)は開館、翌2月24日(火)休館
- 入館料
一般1,360(1,240)円/満70歳以上680 (620)円/高校生1,130(980)円/小中生550(420)円
※( )内は20名以上の団体料金
※春休み期間を除く土曜日は高校生以下無料
※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方は無料
※2月14日(土)は満70歳以上の方は入場無料
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 茨城県近代美術館
- 主催
- 茨城県近代美術館