これから開催

ダイ・イン個展『Lines of Infinity』

ダイ・イン 《Endless Life 1》2025
195.0 × 195.0cm、紙・ミクストメディア

ダイ・イン 《Endless Life 3》2025
90.0 × 90.0cm、紙・ミクストメディア

ダイ・イン 《Endless Life 5》2025
96.0 × 130.0cm、紙・ミクストメディア

『Lines of Infinity(無限の線)』は、ダイ・インにとって東京における初の展覧会となります。北京とニューヨークを拠点とするダイ・インは、伝統的な中国の書や水墨画の精神、その技法を取り入れながら、現代的な抽象表現、マテリアルの実験、そして精神的な探究を深めてきたクロスメディア・アーティストです。幼少期からの書道の鍛錬は、彼女に「線」を静的な形態としてではなく、呼吸、リズム、時間感覚、動作の痕跡として理解させました。それは現在に至るまで、彼女の制作に通底する基盤となっています。

ダイ・インの芸術言語は、多層的な制作プロセスと循環的な構造に根差しています。主に中国の宣紙や絹、油絵具、中国画の顔料および日本の顔料、アクリルなどを用い、東洋的な素材の伝統を西洋の媒体と対話させながら、反復的な染色や塗り込み、身振りを想起させる筆致の介入などを通して複雑な表層を構築していきます。螺旋状の形態、流れるような線描、変転する密度が作品内に繰り返し現れ、エネルギーの循環、生命のサイクル、さらには身体・自然・宇宙が相互に浸透し合う様相を想起させます。彼女の実践は、抑制と感情の大胆な発露とのあいだを自在に往還し、素材が浸透し、重なり、変容する過程を通して、作為的でありながらも有機的な作品として結実します。

ダイ・インの作品は、女性の主体性、集団的記憶、個の存在とより広範な社会的・宇宙的構造との関係を主題としています。自身が「地母性(ジオ・マターナル)」と呼ぶ長期的な研究において、女性性は固定化されたアイデンティティではなく、包括性、連続性、再生を内包する「生み出す力」として位置づけられています。作品は明確な物語(ナラティブ)を提示するというよりも、感性の磁場として機能いたします。絵画を完結したイメージとしてではなく、動的なプロセスの体験として、鑑賞者を誘うものとなっています。

本展では、ダイ・インの作品は草間彌生および田中敦子の数点の作品と並置されます。歴史的・文化的文脈は異なるものの、反復、身体性、不可視の力の可視化といった共通項において、彼女たちの作品は共鳴し合う対話を形成します。本展は比較や時系列的な整理を目的とするものではなく、時を超えてエネルギーが呼応し合う空間の創出を目指しております。芸術表現は収斂しながらも増幅し、境界なき無限の可能性へと開かれていくのです。

Event Information

展覧会名
ダイ・イン個展『Lines of Infinity』
開催期間
2026年3月6日~4月4日
開館時間
11:00~19:00
休館日
月曜日、日曜日
入館料

無料

公式サイト
https://www.whitestone-gallery.com/ja/blogs/gallery-exhibitions/tyo-n-dai-ying-032026
お問い合わせ

03-3574-6161

Venue Information

会場
ホワイトストーンギャラリー銀座新館
関連イベント

オープニングレセプション
日時:2026年3月7日 (土) 16:00-
個展を記念して、オープニングレセプションを開催します。どなた様でもお越しいただけます。
※アーティスト在廊