これから開催
アート・アーカイヴ資料展XXIX:
慶應義塾の谷口吉生 交差するまなざし
建築家の谷口吉生は、慶應義塾のキャンパスにおける建築設計に際し、他者の建築との共鳴のもとで新たな環境を生み出しました。谷口は父・吉郎が1937年に完成させた幼稚舎本館に対して、50年後の1987年に新体育館を建設し、さらに2002年に竣工した新館21では、父の建築と直接つながるに際し、本館の様式に寄せたモダニズム・スタイルを選択しています。また湘南藤沢キャンパス(SFC)では盟友・槇文彦がグランドデザインを描いた大学キャンパスの外郭に接続するゾーンのひとつに中等部・高等部の校舎を設計しました。そこでは中庭形式を採用することでひとつの領域としての独立性を保ちながら、本体に接続する建築群としての洗練された統一性を谷口の建築がみせていることに気づくでしょう。本展では慶應義塾における谷口吉生の建築をテーマに、建築物を取り巻く環境を活かした設計を行う谷口吉生が、建築を通して両先達とどのような対話を重ねたのかを探ります。
谷口吉生は建築設計の基本姿勢として、敷地や設計条件への応答を強調しています。しかしそれは、所与の条件に発想が規定されるということを意味しません。むしろ彼は、そうした前提となる敷地や周囲の環境といった条件を、どこまで自らのコントロール下に置き、新たな「場」を築きうるか、という点を追求しています。その「場」とは、動線に沿って常にシークエンシャルに展開する空間として建築を捉え、構築していく「作法」によって獲得される環境や雰囲気です。これらを踏まえ、本展は谷口建築を単体としてだけではなく、幼稚舎や湘南藤沢キャンパス(SFC)においてどのように他者の建築と協働し、谷口が望んだ建築体験を創出したかに光をあてていきます。
Event Information
- 展覧会名
-
アート・アーカイヴ資料展XXIX:
慶應義塾の谷口吉生 交差するまなざし
- 開催期間
- 2026年5月11日~7月24日
- 開館時間
- 11:00~18:00
- 休館日
-
土曜日、日曜日、祝日
※ただし 7月18日(土)は開館、7月13日(月)は休館
- 入館料
無料
- お問い合わせ
-
メールでのお問い合わせはこちら
Venue Information
- 主催
- 慶應義塾大学アート・センター