これから開催
長谷川 繁 ペイン天狗
絵画につかまれた人。
長谷川繁(1963-)は絵画に憑かれ、絵画を描くために生きてきたと言っていい。それくらい頭の中は絵のことでいっぱいである。
1989年にドイツに渡り、西洋由来の「絵画」を描くことの困難に直面した長谷川は、それまでの絵を捨てるための、自己の弔いともいうべき制作の日々を過ごします。そして1992年にオランダに移ると、ようやく自分の絵をつかみ始めます。勢いのある筆で、3メートルを超すような大画面に描き出されたのは、生姜のようにも、障壁画の松の巨木のようにも見える形で、その異様さと滑稽さは、現在に続く長谷川の絵の始まりをしるすものといえるでしょう。
長谷川の作品に繰り返し登場するナスやキュウリ、バナナや魚といったモチーフは、伝統的な静物画を換骨奪胎したようであり、ドレープや椅子の脚といった西洋由来のモチーフも、意味を剥奪されたただの形として画面を自在に組み立てるパーツとなっています。こうして限られた要素だけを用いながら常に違う絵を描こうという長谷川の大胆な試みは、ときに行き詰まり、2013年には発表を休止するに至ります。しかしその長い潜伏期間にも制作は続けられ、2019年に個展を再開すると、以後、長谷川は精力的に発表を続けてきました。わずかな絵具を伸びやかに使い、極限まで切り詰めて描き出された最近作は、あたかも内側から発光しているようで、初期からの道のりを顧みれば驚くほど変化していることに気づかされます。
本展では、長谷川の長年の制作を新旧織り交ぜながら紹介し、そこにある徹底した意志と軽やかな展開とを明らかにします。また古今東西、多くの作品を見ることに徹してきた長谷川の眼と、一方で、高尚な芸術とは別に育まれた独自の感受性にも着目し、当館コレクションと長谷川の作品および彼の雑多な蒐集品とで構成した一室を設け、その世界を体験していただきます。
長谷川にとって美術館での初の大規模個展となる本展をぜひ、ご覧ください。
Event Information
- 展覧会名
- 長谷川 繁 ペイン天狗
- 開催期間
- 2026年10月24日~2027年1月24日
- 開館時間
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10:00~17:30
(入場は17:00まで)
- 休館日
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月曜日 (ただし、11月23日、1月11日は開館)、年末年始
- 入館料
当日窓展販売:一般1,300円、高校・大学生1,000円、中学生以下無料
オンライン販売:一般1,100円、高校・大学生800円、中学生以下無料
*前売券及び20名以上の団体は当日料金から200円割引
*同時開催の井田照-展も見られるお得なセット券を販売します(オンライン限定)。 一般2,000円、高校・大学生1,500円
*高校・大学生の方は、学生証をご提示ください。
*観覧料の減免について(要証明)
– 障がい者手帳をお持ちの方(介添者1名)
– 豊田市内在住又は在学の高校生の方
– 豊田市内在住の18歳以下の方(満18歳から最初の3月31日まで)
– 豊田市内在住の満70歳以上の方
– その他、観覧料の減免対象者及び割引等についてはこちらをご確認ください。
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 豊田市美術館
- 主催
- 豊田市美術館