終了

特別展 燕子花図屏風の茶会

昭和12年5月の取り合わせ

国宝 燕子花図屏風 尾形光琳筆
日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

重要文化財 藤花図屏風 円山応挙筆
日本・江戸時代 安永5年(1776) 根津美術館蔵

重要文化財 鼠志野茶碗 銘 山の端 美濃
日本・桃山~江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

業平蒔絵硯箱 伝尾形光琳作
日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(1860~1940、号青山)が尾形光琳による「燕子花図屏風」を入手したのは大正3年(1914)。以降、嘉一郎は展覧会や茶会で、惜しみなくこの大傑作を披露しました。
本展は、そのうち、昭和12年(1937)5月の茶会で取り合わされた茶道具の名品とともに、国宝「燕子花図屏風」をご覧いただくものです。
この茶会は5月5日を初日とし、日に5、6名ずつを招き、約十日にわたって東京・青山の自邸で催されました。友人である実業家・高橋義雄(箒庵)や電力王・松永安左エ門(耳庵)、そして政治家の近衛文麿、細川護立など政財界の名士数十名が、連日根津邸を訪れたのです。嘉一郎は、まず茶室・斑鳩庵(戦災で焼失)で客人に懐石料理と濃茶を振る舞い、続いて付属する広間では薄茶でもてなしました。そして、その後、五十畳の大広間に「燕子花図屏風」、円山応挙筆「藤花図屏風」、「吉野図屏風」をずらりと並べ、客人を驚嘆させました。そのほか、小堀遠州作「一重切竹花入 銘 藤浪」や「鼠志野茶碗 銘 山の端」などの季節の茶道具の名品も次々に披露しました。この会の取り合わせは、数ある嘉一郎の茶会のうち、ひときわ荘厳にして豪華といえるものです。
満77才を目前にした嘉一郎による堂々たる布陣をご堪能ください。

Event Information

展覧会名
特別展 燕子花図屏風の茶会
昭和12年5月の取り合わせ
開催期間
2022年4月16日~5月15日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
ただし、5月10日(火)から5月15日(日)は19:00まで開館。(入館はいずれも閉館30分前まで)
休館日
月曜日 (ただし、5月2日は開館)
入館料

【オンライン日時指定予約制】
一般 1,500円(1,300円)、学生 1,200円(1,000円)
※( )内は障害者手帳提示者及び同伴者1名の料金。中学生以下は無料。
※オンライン日時指定予約の定員に空きがある場合のみ、当日券(一般1,600円)を美術館受付で販売。
※2022年4月12日(火)より根津美術館ホームページで予約の受付開始。

公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/
お問い合わせ

03-3400-2536

Venue Information