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国立新美術館開館15周年記念 李禹煥

《関係項》1968/2019年
石、鉄、ガラス
石:約80 × 60 × 80 cm、鉄:240 × 200 × 1.6 cm、
ガラス:240 × 200 × 1.5 cm
森美術館、東京
Photo: Kei Miyajima

《関係項―棲処(B)》2017年
石 作家蔵
展示風景:
「ル・コルビュジエの中の李禹煥 記憶の彼方に」展、
ラ・トゥーレット修道院、エヴー、フランス、2017年
© Foundation Le Corbusier,
photo: Jean-Philippe Simard

《関係項ー鏡の道》2021年
石、ステンレス 作家蔵
展示風景:
「李禹煥 レクイエム」展、アリスカン、アルル、
フランス、2021年
© Claire Dorn, Courtesy Lee Ufan and Lisson Gallery

《点より》
1975年
顔料、膠/カンヴァス
162 × 292 cm
国立国際美術館

《風と共に》
1990年
油彩/カンヴァス
291 × 218 cm
東京国立近代美術館

国際的にも大きな注目を集めてきた「もの派」を代表する美術家、李禹煥(リ・ウファン、1936年生)。東洋と西洋のさまざまな思想や文学を貪欲に吸収した李は、1960年代から現代美術に関心を深め、60年代後半に入って本格的に制作を開始しました。視覚の不確かさを乗り越えようとした李は、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」と呼ばれる動向を牽引しました。また、すべては相互関係のもとにあるという世界観を、視覚芸術だけでなく、著述においても展開しました。

李の作品は、芸術をイメージや主題、意味の世界から解放し、ものともの、ものと人との関係を問いかけます。それは、世界のすべてが共時的に存在し、相互に関連しあっていることの証なのです。奇しくも私たちは、新型コロナウィルスの脅威に晒され、人間中心主義の世界観に変更を迫られています。李の思想と実践は、未曾有の危機を脱するための啓示に満ちた導きでもあります。

東京では初めてとなる大規模な回顧展となる本展では、「もの派」にいたる前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた〈関係項〉シリーズ、そして、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、代表作が一堂に会します。また、李の創造の軌跡をたどる過去の作品とともに、新たな境地を示す新作も出品される予定です。

Event Information

展覧会名
国立新美術館開館15周年記念 李禹煥
開催期間
2022年8月10日~11月7日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日
火曜日
入館料

一般1,700円、大学生1,200円、高校生800円

※中学生以下は入場無料。
※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。
※販売方法等の詳細については決定次第、展覧会公式サイト等にて発表されます。

公式サイト
https://leeufan.exhibit.jp/
お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
国立新美術館 企画展示室1E
主催
国立新美術館、朝日新聞社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
巡回情報

兵庫県立美術館:2022年12月13日~2023年2月12日

Ticket Present

本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2022年9月4日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます