大阪府
鉄炮鍛冶屋敷(町家歴史館井上関右衛門家住宅)
堺は、種子島に火縄銃とその製法がもたらされた後、日本随⼀の鉄炮生産地になりました。その金属加⼯技術は、包丁など刃物の生産や、明治以降後の⾃転車の製造にもつながり、現在も堺の主要産
業として息づいています。
堺市堺区北旅籠町西1丁に所在する井上関右衛門家住宅は、日本で唯⼀残る江戸時代の鉄炮鍛冶の住居兼作業場で、2004(平成16)年に堺市の有形文化財に指定されています。
これまでの調査では、江戸時代から近代まで約270年にわたり、約2万点以上の古文書などの歴史資料が発⾒されており、日本の鉄炮生産に関する資料としては質・量ともに全国有数のものです。
堺の類いまれな歴史文化資源である貴重な資料や建物を広く知っていただくため、2020(令和2)年から井上関右衛門家住宅の保存修理⼯事や展⽰制作を進めてきましたが、遂に2024年3月3日に「鉄炮鍛冶屋敷」として開館します。