終了
葛西薫展 NOSTALGIA
本展は2021年秋、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で好評を博したものから選りすぐりのものを展示します。
葛西さんは、「サントリーウーロン茶」や「ユナイテッドアローズ」等の広告のみならず、パッケージ、CI、サイン計画ほか、小説や詩集の装幀や映画や演劇関連のグラフィック、動画制作など、多方面でめざましい活躍をしてきました。
今回の展覧会では、葛西さんがその語感が大好きと決めた「NOSTALGIA」(ノスタルジア)をテーマに、近作の数々を発表します。「ノスタルジア」と言えば、「郷愁」、「望郷」などの意味やタルコフスキーの映画にも同タイトルがありますが、葛西さんはそれを、「意味のないもの、分からないものへの興味。その深層にあるもの」と語ってくれました。そして、それは手作業から生まれるそうです。定規を使うこと、墨を磨ること、絵具を絞り出すこと、鉛筆を削ることなど、そこに生ずる懐かしい匂いや音の輻輳・・・。それは、葛西さんの身体に宿る太古の原始的な感覚を呼び起こします。葛西さんにとっては、自分の手(宇宙)を通して湧き出てくる、「創作の断片を編集する喜び」が「ノスタルジア」なのです。
葛西さんの作品には、不透明で不確実でギスギスしたデジタル時代を乗り越えるヒントがたくさん込められています。現代社会が喪失しつつある「ユーモア」と「ペーソス」、「知性」と「無邪気」等々。今の時代だからこそ葛西さんの想い描く「ノスタルジアの世界」をぜひ体感しに来てください。
Event Information
- 展覧会名
- 葛西薫展 NOSTALGIA
- 開催期間
- 2023年5月31日~7月30日 終了しました
- 開館時間
-
11:00~19:00
※土日祝は18:00まで
- 休館日
-
月曜日
(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
- 入館料
無料
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 京都dddギャラリー