終了

私たちは何者? ボーダレス・ドールズ

村上隆 《Ko²ちゃん(Project Ko²)》1/5原型制作 BOME(海洋堂)1997年 個人蔵
©1997 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

《人形代[男・女]》平安京跡出土 平安時代前期 京都市指定文化財 京都市蔵

小島与一《三人舞妓》1924年 アトリエ一隻眼蔵 撮影:山田満穂

竹久夢二 《ピエロ》 1930~1934年 国立工芸館蔵 撮影:ニューカラー写真印刷

松本喜三郎 《素戔嗚尊》 1875年 桐生市本町四丁目自治会蔵 【7/1-30展示】

日本の人形といったら、みなさんは何を思いおこすでしょうか。お雛様?呪い人形?それともフィギュアでしょうか?はたまた、生人形や蠟人形、マネキンも、日本の人形を語る上で欠かせないものでしょう。

このように日本の人形は、もはや、体系化することが難しいほどに多様な種類があふれているのです。

そして、日本の人形の歴史を振り返れば、民俗、考古、工芸、彫刻、玩具、現代美術と、実にさまざまなジャンルのボーダーラインを縦横無尽に飛び越えながらあり続けていることがわかります。分野を問わない、曖昧な存在を武器として生きながらえてきた唯一無二の造形物が人形といえるでしょう。

本展は、そんな日本の人形の一括りにはできない複雑な様相を、あえて「芸術」という枠に押し込めず、多様性をもつ人形そのものとして紹介することで、日本の立体造形の根底に脈々と流れてきた精神を問うものです。

何かに縛られることなく軽やかに境界を越えていく日本の人形は、普段、私たちが囚われている「美術」、あるいは「芸術」という概念にさえ揺さぶりをかけます。私たちは一体何を「芸術」とし、何を「芸術」ではないとしているのか。それは果たして正しいのか。人形をとおし「芸術」そのものを考える機会となるでしょう。

※会期中、一部展示替えあり。
前期:7月1日~7月30日
後期:8月1日~8月27日

※本展覧会の出陳作品には、18歳未満の方(高校生含む)がご覧になれない作品が一部含まれます。あらかじめご注意ください。

Event Information

展覧会名
私たちは何者? ボーダレス・ドールズ
開催期間
2023年7月1日~8月27日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
※毎週金曜日は20:00まで
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (ただし、7月17日は開館)、7月18日
入館料

一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)
※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者及び付添の方1名は無料

公式サイト
https://shoto-museum.jp
お問い合わせ

03-3465-9421

Venue Information

会場
渋谷区立松濤美術館
主催
渋谷区立松濤美術館
関連イベント

【展覧会担当学芸員によるピンポイントトーク】
●7月30日(日)
肉体のリアルは人形のリアルか —生人形、マネキン、現代美術まで

●8月11日(金・祝)
呪って、守って、愛して♡ 人形は人間? —呪詛人形、お雛様、現代美術まで

●8月26日(土)
彫刻と人形のただならぬ関係

各日14:00~ (約30分)
会場:地下2階ホール (直接会場へお越しください)
※各回定員60名(先着順)
※無料(要入館料)、予約不要

館内建築ツアー

7月7日(金)、7月14日(金)、7月21日(金)、7月28日(金)、8月4日(金)、8月11日(金・祝)8月18日(金)、8月25日(金)
各日18:00~(約30分間)
※事前予約は必要ありません
※無料(要入館料)※各回定員15名