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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
企画展「La Moda: Fortuny e Gallenga ーふたりのファッション・デザインー」/共立女子大学博物館
「和と洋が出会う博物館」として、日本や西洋の服飾品、漆やガラスなどの工芸品をコレクションする共立女子大学博物館。
20世紀初頭の西洋の服飾品コレクションの中から、2人のデザイナーを紹介する企画展が好評開催中です。
本展では、マリアノ・フォルチュニおよびマリア・モナチ・ガレンガの作品を紹介します。
2人は20世紀初頭、服飾史が大きく変化した時期に活躍したデザイナーたちです。
“服飾史が大きく変化した時期”と書きましたが、「コルセット解放」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
19世紀末まで、女性の衣服はコルセットを装着してから身に着けるのが当たり前でした。
身体ではなく服にあわせて体型を作り上げていた時代。
もちろん見た目は美しいですが、実際の体型と大きくかけ離れたコルセットを身に着けるには、女性は苦しい思いをしなければいけませんでした。
20世紀初頭になると、これまでの美意識が大きく変わり、新たな女性の美しさが追求されるようになりました。
この時代に活躍したのが、フォルチュニとガレンガです。
フォルチュニとガレンガは、近代のヨーロッパとは違った時代や地域からインスピレーションを得ていました。それは例えば、東洋や中世、ルネサンス、さらには古代ギリシャなどが挙げられます。
インスピレーションを得た時代などにも共通点がある2人ですが、デザインや技法はもちろん異なります。
たとえばプリント技法では、同じベルベット素材を使用していても仕上がりの重厚感が全く違ったり、自然な染料を好んで使用したフォルチュニに対し、ガレンガは鮮やかな染料も使用しました。
フォルチュニの代名詞であるプリーツを使ったデルフォスシリーズや、ベルベットプリントの作品は見ているだけでうっとり。
プリーツのドレスが実際にしまわれていた箱の再現展示は、その収納方法にびっくり!実際の展示で観てみてくださいね。
フォルチュニに対してガレンガは、まだまだ研究が進んでおらず、謎に包まれた部分も多いそう。
デルフォスシリーズを一貫して発表し続けるなど、普遍的なデザインをしたフォルチュニと比べると、ガレンガはモードと共に歩んだデザインをしていたそうです。
また、関連展示としてイタリア出身のデザイナー、エルザ・スキャパレリのヘッドドレスや、同時代アール・デコの代名詞的存在であるルネ・ラリックのガラス器を展示していますよ。
本展では、ギャラリートークやイベントも豊富に実施!
11月18日(土)に開催されるワークショップ&「おしゃべり展示室」では、100年前の雑誌に掲載されていた、リボンを使った装飾パーツの作り方をもとに、リボンのアクセサリーを作成します。
無料参加で、リボンも用意されているとのこと。各回定員がありますのでお申込みはお早めに!
詳細はこちら:https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/muse/news/detail.html?id=86