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カール・アンドレ 彫刻と詩、その間
カール・アンドレ(1935–)は1960年代後半のアメリカを中心に興隆したミニマル・アートの代表的な彫刻家です。日本の美術館において初めての個展となる本展は、同一の形と大きさに加工した木、金属、石のユニットを床に直接置き、規則的に広がるアンドレの典型的な彫刻作品を大きな空間で展開します。
無機質な印象とは裏腹に、実際の作品を前にすると物質の手ざわりや重量感、汚れや傷、錆といった素材そのままの大らかな姿を見ることができます。上を歩くことも許される能動的な鑑賞体験は、「場としての彫刻」というアンドレの言葉の意味する、作品と空間、そしてそれを知覚する自分の存在を感じる機会となるでしょう。
また、本展では知る人ぞ知るアンドレの詩をまとまったかたちで紹介する貴重な機会となります。単語を組み合わせて構成されるアンドレの詩は、読むことでも眺めることでも楽しめるものです。彫刻に通ずるアンドレの空間的、構造的な認識や、歴史、哲学への興味、原風景である地元クインシーへの愛着、身近な人々との関係などアンドレの思考が反映されています。
彫刻と詩という離れた表現で展開する、簡潔ながらも単純ではないアンドレの作品をぜひお楽しみください。
*本展は韓国・大邱美術館「2023 Umi Hall Project Carl Andre」(2023年9月26日~12月31日)の国際巡回展です
Event Information
- 展覧会名
- カール・アンドレ 彫刻と詩、その間
- 開催期間
- 2024年3月9日~6月30日 終了しました
- 開館時間
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09:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
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月曜日 (ただし4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
- 入館料
一般 1,800円、学生・65 歳以上 1,600円、高校生以下 無料
障害者手帳をお持ちの方と付き添い1名 無料
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- DIC川村記念美術館
- 主催
- DIC株式会社