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特別展

浮世絵の別嬪さん ―歌麿、北斎が描いた春画とともに―

菱川師宣《紅葉下立美人図》絹本著色 1幅
元禄元~7年(1688~94) 個人蔵(通期)

岩佐又兵衛《伊勢物語図「梓弓」(樽屋屏風)》1幅
江戸時代・17世紀前期、個人蔵、重要美術品(前期展示)

懐月堂安度《立美人図》1幅
宝永~正徳(1704~16) 千葉市美術館蔵(前期展示)

勝川春章《雪月花図》3幅対のうち《月図》
天明7~8年(1787~88)MOA美術館蔵、重要文化財(後期展示)

浮世絵は、江戸時代に花開いた往時を象徴する日本美術の作品群です。一般に浮世絵の享受者は、従来の朝廷や上級武家とは異なり、零細な商工業者をはじめとする町人たちであり、浮世絵は近世の庶民文化が育んだものと言われています。しかし、そうした浮世絵の中には、いわゆる版画とは異なり、比較的裕福な町人に需要者を多く持ち、さらに稀には天皇や将軍、大名たちが所有、鑑賞した絵画作品があり、浮世絵ではそれらを「肉筆画」と呼んでいます。

本展覧会は、これら一点ものの絵画作品である肉筆浮世絵のなかでも、美人画に焦点をあてたものです。美人画は、流派によって面貌や姿態の表現に個性が表れるものですが、特に絵画であるがゆえの直筆の冴えからは、同時代の大衆世界の美意識を如実に感じとることができます。

展示では、浮世絵誕生直前の17世紀の岩佐又兵衛や初期風俗画を発端とし、開祖である菱川師宣以降、江戸後期の喜多川歌麿や葛飾北斎たちに至るまでの歴代の著名な浮世絵師たちの活躍を、美人画絵画の名品でたどります。また、浮世を謳歌した江戸時代の人々の性に対するおおらかさを示す事例として、艶やかで妖しい春画の名品も、合わせて紹介します。

前期:4月9日~5月6日
後期:5月8日~6月9日

Event Information

展覧会名
特別展
浮世絵の別嬪さん ―歌麿、北斎が描いた春画とともに―
開催期間
2024年4月9日~6月9日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
※金曜日は19:00まで開館(入館は18:30まで)
休館日
月曜日 (祝休日の場合は翌火曜日)
入館料

一般1,500円、大学生・高校生 1,000円、中学生以下無料
※同会期中のリピーターは500円引き
※20名様以上の団体は500円引き
※障がい者手帳、被爆者手帳をご提示の方とその同伴者1名は無料
※お着物(和装)でご来館の方は300円引き(割引併用不可)
※ミュージアムパスポート5,500円
※オークラ東京とのセット鑑賞券(ランチセット5,500円、茶菓セット3,000円)

公式サイト
https://www.shukokan.org/
お問い合わせ

03-5575-5711

Venue Information

会場
大倉集古館
主催
公益財団法人 大倉文化財団 大倉集古館