これから開催
令和7年度夏季展
書斎を彩る名品たち―文房四宝の美―
書や画をしたためる際に不可欠な筆・墨・硯・紙は、中国で長い歴史を経て進化し、知識人に愛玩されて「文房四宝(ぶんぼうしほう)」と呼ばれました。「文房」とは元来、詩作や読書にふけるための書斎・書院を意味し、「筆墨硯紙(ひつぼくけんし)」が特に「四宝」として尊ばれたのです。それらは単なる実用的な道具としてだけでなく、文化的な価値が評価され、材質や装飾が鑑賞の対象となりました。
そうした「文房四宝」を愛好したのが、永青文庫の設立者・細川護立(もりたつ、1883~1970)です。護立は、幼少期から漢籍に親しみ、中国の陶磁器や仏像に関心を広げ、文具も収集しました。晩年の護立は、夕食後に必ず硯と筆を用意させ、書に親しんだということです。本展では、永青文庫に伝えられた護立の収集品から、「硯で墨をすって筆で紙に書く」という行為を彩った文具の数々をご覧いただきます。
また特集展示として、煙草入れなどの喫煙具(きつえんぐ)も紹介します。煙草入れは、きざみ煙草を持ち歩くための入れ物で、江戸時代に喫煙が一般化すると、携帯に適した様式が確立しました。多様な技法や珍しい素材を用いた装飾の世界をお楽しみください。
Event Information
- 展覧会名
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令和7年度夏季展
書斎を彩る名品たち―文房四宝の美―
- 開催期間
- 2025年7月5日~8月31日
- 開館時間
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10:00~16:30
(入館は16:00 まで)
- 休館日
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月曜日 (ただし7/21・8/11は開館し、7/22・8/12は休館)
- 入館料
一般:1000円、シニア(70歳以上):800円、大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 永青文庫
- 主催
- 永青文庫
Ticket Present
本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2025年7月6日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。